「静的ストレッチ」より「動的ストレッチ」がいい
みなさん、こんにちは! USLPGAティーチング会員の小澤美奈瀬です。今回はスタート前に5分でできる飛距離アップ体操を教えちゃいます。この体操をやって皆さん、スタートホールからバシバシっと飛ばしていきましょ~!
皆さんがよくやるストレッチは、ゆっくりと関節や筋肉を伸展させる「静的ストレッチ」が多いと思います。もちろん、これも大事なのですが、これはどちらかというとスタート前というよりも、日常的なトレーニングの前後に行って、パフォーマンスを上げたりケガの予防などに繋げるのに効果があるものです。
最近は、スタート前にこの静的ストレッチを入念にやりすぎると、筋肉が緩み過ぎて、場合によってはパフォーマンスが逆に下がることもあると言われています。
そこで今回、ラウンド前のウォーミングアップとしておススメしたいのが、ちょっとした反動を加えておこなう「動的ストレッチ」なんです。反動を加えてやることで、体にダイナミック(動的)にストレッチが加わり、関節の可動域が広がり、筋肉に適度なハリ感を残すことで、スピーディな動きが出来るようになります。
まず最初は、股関節からやっていきましょう。ゴルフはショットの時も歩くときも、股関節がとても大事な役割を果たしますので、スタート前にしっかり股関節周りを柔らかくしておきましょうね。やり方ですが、まずクラブを支えにして片足立ちになります。そして宙に浮いた方の足を前後に振っていきます。
両方の足を8回程度やったら、次は足を左右に振っていきます。これも両足それぞれ8回くらいやればOKです。普段、股関節を意識して動かすことって少ないと思うので、最初はあまり上がらないと思いますけど、反動を付けていくことで足が次第に高く上がるようになってきますよ。
次に行うのは、体の横の部分のストレッチです。ゴルフスウィングでは腹斜筋をよく使いますので、この部分の柔軟性が低いとパフォーマンスが落ちたり思わぬケガに繋がりますので、しっかり伸ばしておきましょうね。
まず最初に、クラブのグリップをヘッドのあたりを握ったら、そのまま頭の上に上げていきます。このクラブを持って万歳をした状態で体をグ~ッと横に倒していきます。これも、体を左右に倒すのを1セットにして8回ほど行ってください。
クラブを持ってやることで、腹斜筋だけだはなく、上半身がしっかりと伸ばされるので、あぁ~っと「伸び」をしているような感じになるので、お仕事終わりにもおすすめですよ。(クラブが近くにあれば、ですけど)。
次に、先ほど頭の上で万歳をした形で握っていたクラブを、そのまま下ろしてきて、体の正面(胸の前)でストップします。このクラブを体の正面で水平に持った状態から、右、左とスウィングのバックスウィングとフォローと同じイメージで捻転をしていきましょう。
この時に、クラブの動きに引っ張られて体も回ってしまわないように、下半身は正面を向いたまま上半身だけを捻転させると、体幹部分から脚まで全体的にストレッチが掛かってきます。そのまま体を前傾させるとほぼゴルフスウィングと同じ動きなってきますから、この運動は回転よりも捻転を意識してやってあげるとイイと思います!
次に、肩周りのストレッチもやりましょう。指を上下にガシッと握り、この状態で肩を回します。
前に回すのを8回やったら、今度は8回後ろ回しをやります。これをすることで肩や肩甲骨周りの筋肉がほぐれていくので、特に、朝イチのショットなどで肩が入らずにミスをすることが多いという方などにはおススメです。
最後は首のストレッチです。体は正面に向けて置き、顔を左右にゆっくりと回していきます。充分にほぐれたら、次に上と下に首をストレッチしていきましょう。
これで飛距離アップ体操は終わりです。適度にほぐれて張り感のある体に仕上がったところで、さあ、皆さん、頑張って飛ばしましょ~!
協力:ヒルズゴルフアカデミー