アイアンは3番から。ただしユーティリティで打ちやすさも確保
まずドライバーのヘッドは「エピックフラッシュ サブゼロ」のトリプルダイヤモンド。最新モデルエピックフラッシュの、洋ナシ形状の限定仕様で、石川遼が現在使用しているのと同モデルだ。
ウッド類はドライバーを含めて3本。アイアンが「3番から」の極めてオーソドックスな往年の名手らしいセッティングだが、3〜5番はユーティリティアイアンを選んでいる。ベテランならではの感覚を生かしつつ、今のテクノロジーの恩恵も受ける。そんなバランス感覚を感じさせる。
セットのアイアンは6番からPWまでの5本。そこに50度、56度のウェッジを加えている。
特徴的なのはパターのシャフトだ。「スタビリティシャフト」はとにかくトルク(ねじれ)が少ないという最新モデル。インパクトでフェースの向きが変わらないのが魅力だという。
シニア選手の中には、こだわりのギアを長く使い続ける、あるいは“変えられない”という選手もいるが、ワトソン流の感性を生かしつつ、最新クラブの恩恵も十分に受けるという柔軟な14本は、ベテランゴルファーならば、参考にしたいセッティングと言えそうだ。
ただし、スペックは今年70歳になることを考えると相当ハード。その衰えのなさ、さすがはメジャー8勝の名手の中の名手だ。
【トム・ワトソンの14本】
1W:キャロウェイ エピックフラッシュ サブゼロ トリプルダイヤモンド(10.5度、ディアマナDF60、S)
3W:キャロウェイ エピックフラッシュ(15度、スピーダーエボリューションⅤ 757、S)
2U:キャロウェイ ローグ ユーティリティ(17度、プロジェクトX イーブンフロー 65、6.0)
3U:キャロウェイ APEXユーティリティ(21度、XP95、S300)
4U:キャロウェイ APEXユーティリティ(24度、XP95、S300)
5U:キャロウェイ Xフォージド ユーティリティ(27度、XP95、S300)
6~PW:キャロウェイ APEXアイアン(XP95、S300)
50・56度:キャロウェイ マックダディ4(XP95、S300)
PUTTER:オデッセイ VERSA #7ブラック(スタビリティシャフト )