日本で開催された米シニアツアー「マスターカード・ジャパン選手権」に出場したレジェンド選手たち30人に「現代のベストスウィンガーは誰か?」と質問。世界のツアーでもっともいいスウィングをしている選手の名前を挙げてもらった。果たして1位は誰!?

1位はオーストラリアのマスターズ王者

1位はアダム・スコット。9人がアダムの名を挙げた(マイケル・アレン、バート・ブライアント、ジェリー・ケリー、ジェイ・ハースら)。レギュラーツアーで同じ質問をしてもアダム推しの人が最も多いが、シニアの選手たちもアダムのスウィングを高く評価しているようだ。

そして2位はジャスティン・ローズ。ショーン・フォーリーが長年に渡り、つきっきりで指導するローズのオンプレーンスイングに4票が投じられた。昔、ショーン・フォーリーが同じ質問に対して「スウィングがきれいでも、実際に成績に現れていなければベストスウィンガーとは言い難い」と言っていたのを記憶しているが、シニアツアーの大ベテランが、ローズのスウィングを評価していることについては、きっとフォーリーも満足するに違いない。

画像: ベストスウィンガーとしてレジェンドの多くが名を挙げたのがアダム・スコット(右)、ジャスティン・ローズ(左)、ブルックス・ケプカ(中)らだった(撮影/姉崎正)

ベストスウィンガーとしてレジェンドの多くが名を挙げたのがアダム・スコット(右)、ジャスティン・ローズ(左)、ブルックス・ケプカ(中)らだった(撮影/姉崎正)

3位は、メジャー4勝を挙げる世界ランク1位のブルックス・ケプカ。今大会に日本人で推薦出場を果たしている鈴木亨やケン・デュークらがケプカの名を挙げ、「シンプルで力強い」(ステファン・リーニー)などの意見が寄せられた。

次に名前が挙がったのは、タイガー・ウッズ、ロリー・マキロイ、ザンダー・シャウフェレである。タイガーはかつてはアダム・スコットと1、2を争う、「ベストスウィンガー」として高く評価されていたが、年齢を重ね、ケガや私生活でのトラブルでゴルフから離れてしまった時期があるタイガーのスウィングの素晴らしさを忘れてしまった選手たちも多いのではないか、と思う。

今でもスコット・シンプソンのように「最近のタイガーのスウィングは好きだよ。昔よりも自由に振っているし、オンプレーンスウィングになっている。今のほうが昔よりもいいスウィングをしているんじゃないかな?」と語る人もいた。

また、レギュラーツアー事情からかけ離れてしまったシニアの選手たちが多い中、トム・ギリスのように「ザンダー・シャウフェレのスウィングはいいね」とテレビを通じて彼のスウィングをチェックしている人も中にはいた。また、ビリー・アンドレードのように「ベストスウィンガーは永遠にペイン・スチュワートだよ」という人も……。

また、今回の質問は基本的には男子プロのスウィングを念頭に話を聞いていたが、中には女子プロの名前を挙げる人もいた。現在、世界ランク3位でメジャー2勝を挙げているパク・ソンヒョンだ。ショートヘアで、ボーイッシュなイメージの彼女だが、先日の全米女子オープンでも12位に入り、スウィングの美しさにはもともと定評がある。シニアのおじさまも彼女のスウィングには注目しているようで、「YouTubeで見ることもある(ダドリー・ハート)」という人もいるのだという。その他、キム・セヨン、ジェシカ・コルダを挙げた人もいた。

最近では女子プロでも、男性ばりの力強くシンプルなスウィングをする選手が増えてきた。特に前述のパク・ソンヒョンやキム・ヒョージュなどはその典型例である。シニアの選手たちにとっても、彼女らのスウィングから何か学べるところがあるようだ。

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