ドライバーだったり、アイアンだったり、パターだったりと、ゴルファーたるもの「得意クラブ」があるだろう。ただ、何が得意かは挙げられても、“どうして”得意なのかまで言えるだろうか? あなたの得意クラブが「得意な理由」を把握すれば今後のクラブ選びにも役立つ、と話すのは業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人。その理由を聞いた。

みなさんこんにちは、ギアオタク店長の小倉です。突然ですが、みなさんの得意なクラブは何ですか? 他のクラブはそれなりだけど、これだけは自信があるとか、なぜかこの番手だけ当たるんだよな~とか、14本のうちどれか1本ぐらいは何となくでも上手くいくことの多いクラブってあるのではないでしょうか。

なぜそんなことを聞くのかというと、必ずそこに自分に合ったクラブを選ぶためのヒントが隠されているからと私は考えるからです。私はフィッティングをさせて頂く時も得意なクラブがどれかを確認します。

画像: 得意クラブは言えても得意な理由まで言える人は少ない(撮影/有原裕晶)

得意クラブは言えても得意な理由まで言える人は少ない(撮影/有原裕晶)

そのクラブのスペックを計測したうえで実際に打っていただき、スウィングとの相性をチェック。得意である理由を確認しています。得意な理由は人によって様々ですが、ほとんどの場合得意なクラブと他のクラブとどこかしらに差があります。

たとえば重さ。FWやUT、ウェッジ等が得意な方は、単品で買う場合が多いのでそのクラブだけ重かったり軽かったりするケースがありますね。

シャフトの硬さもそうです。シャフトの硬さは、基本となる基準がないため、同じRフレックスでもメーカーやブランドが変わるとしなる量は大きく変わってきます。全部Rでそろえていても、ブランドが違うモデルを入れていたりするとそのクラブだけしなる量が違うといったことはざらにあります。

アイアンの中で1本だけ上手くいくなんて方もいると思いますが、これもその番手だけ他の番手と何かしら違いがある可能性が高いです。ライ角やロフト角、バランス等が考えられます。

画像: 得意なクラブにも苦手なクラブにも理由が隠されているはず(撮影/有原裕晶)

得意なクラブにも苦手なクラブにも理由が隠されているはず(撮影/有原裕晶)

これらの話のすべては“苦手なクラブ”にも当てはまります。どうしてもこの1本だけ打てないというクラブの場合も何かしらの理由があるはずです。得意、不得意どちらのクラブにしてもその理由をはっきりさせ分析することで、得意なクラブであれば他のクラブもそれにできるだけ近づけるように、不得意なクラブであればその理由を改善することでよりストレスのないセッティングにすることができます。

これらの原因を自分ひとりで見つけ出し分析するのはちょっと難しいですが、大手のゴルフショップや工房などにクラブを計測してもらえば何かしらの理由が見つかるはずです。気になる方はお近くのショップなどで相談してみると新しい発見があるかもしれませんよ。

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