女性たるもの日焼けには気を遣うのは当たり前。特に半袖焼けや部分焼けをすると、これからの季節薄着をすると目立ちやすい。プロゴルファーの職場は基本的には屋外なので、紫外線対策もきちんとしなければならない。日焼けによるデメリットは肌が焼けてしまうこと以外に、体力を奪われる、肌の乾燥、シミの原因になるなどもある。できるだけ日焼けしたくないというのが本音だろう。
そんな中、先週のニチレイレディス練習日に見かけたのが「どちらさまですか?」状態で練習しているプロ。ピンのクラブにニューバランスのウェアといえば……そう、大出瑞月だ。女子プロ界イチの完全防備な本人に話を聞いた。やはり日焼けによって体力を奪われる対策?
「いや、全然そういうんじゃなくてとにかく『焼けたくない!』ですね。さすがにここまで(完全防備)なのは練習日だけです。試合のときはちょっと……(笑)。やっぱり焼けるの嫌ですよね? 日焼けしてると洋服を着たときも、ねぇ。とはいえ、もう日焼けしちゃってるんですけど」(大出)
と、とにかく焼けるのが嫌だと話した。プロゴルファーとはいえ、女子なのだ。ところで顔のカバーはどこで売っている?
「ネットで買いました。【ゴルフ 日焼け】で検索しました(笑)。だから多分ゴルフ用だと思います。ちょっとださいですけど……」(大出)
ネットショッピングで購入したというのも現代っ子らしい。ちなみに【ゴルフ 日焼け】でショッピング検索するとたしかに顔の日焼けを防止するアイテムがたくさん出てくる。これはすごい。
この日は大出のほかの日焼け対策として、首の後ろの日焼けを防げるつばの広いハットをかぶっているプロも多かった。昨年まではこんなに多くなかったと思うんだが……。ハットをかぶって練習していた山内日菜子に話を聞いた。
「首の後ろもそうなんですが、つばが一周しているから耳の日焼け対策にもなるんですよね」(山内)
とのこと。たしかに! 日焼け止めを塗り忘れて耳だけ焼けた経験がある人も多いのでは? これはいい情報だ。同じく練習日だけはハットをかぶるという林菜乃子にも聞いた。
「やはり耳と首の後ろが焼けますよね。あとは顔と首の境目。同じファンデーションでも焼けてくるとファンデーションの色が顔と首とでムラが出てきちゃうんです。それも嫌で。あとは日焼けすると化粧がよれるんですよ。塗りなおせないからそれも嫌で。日焼け対策をしないと毎週すごい勢いで焼けるんです……」(林)
と女性ならではの悩みも話してくれた。「色の白いは七難隠す」なんてことわざがあるように男性よりも女性のほうが日焼け対策には敏感なようだ。
この顔のカバーが浸透してきたのは、いわゆる「ゴルフ女子」と言われる一般のアマチュア女性ゴルファーたちが夏のゴルフでこぞってつけ始めたのが発端だと推測するが、まさかそれがプロの世界にまで広まるとは。柔軟に取り入れる姿勢も素晴らしい。
ゴルフアパレルメーカーのみなさん、「ぜひハットやアームカバー、手の甲のカバーをたくさん展開してほしい」と、プロたちが言っていた。よろしくお願いします。
取材大会/ニチレイレディス 撮影/矢田部裕