無類のタイガー好きが高じて、テーラーメイドから限定発売されたタイガーモデルのアイアンを購入し実戦投入したという中西直人。一体どんなプロなのか、プロゴルファー・中村修が直撃した。

タイガー・ウッズ使用アイアンのレプリカモデルとして、発売と同時に品切れ状態になったテーラーメイドの「P・7TW」。8本セットで税込28万800円という高額モデルですが、それを自腹で購入したという中西直人プロ。

ツアー選手権の練習日、テーラーメイドのツアーバスで調整してもらっていたので、てっきり提供を受けているのかと思いきや「自腹です!」と笑顔を見せてくれました。自腹で買ったテーラーメイドのアイアンを、テーラーメイドのバスで調整してもらうという、ちょっぴり珍しい光景です(笑)。

画像: タイガーモデル「P・7TW」を“自腹”で購入したという中西直人

タイガーモデル「P・7TW」を“自腹”で購入したという中西直人

「タイガーが好きで発売されたら絶対買おうと思ってました。実際に手にしたときは嬉しかったですね。タイガーが使っているからというのもあるんですが、使ってみたら思っていたよりもやさしくて驚きました。タイガーもやさしいクラブを使っているんだと思いました。スピンがしっかり入って、落ちて来る角度が適正で距離もちゃんと出ます」

話を聞くと、そう笑顔で語ってくれた中西選手。相当嬉しかったようで、話が止まりません。

「テーラーメイドのツアーバスでシャフトを入れ替えて調整してもらったのでもうバッチリです。すぐにでも使いたいんですが、まだ距離のデータを取ってないので、そのあとにします。契約選手じゃなくて実際に買った僕の話のほうが間違いないですよ!」

画像: テーラーメイドのツアーバスで調整してもらったタイガーモデルのアイアンをもう一度箱に入れて喜びを表す中西直人(写真はツアー選手権の練習日 写真/姉崎正)

テーラーメイドのツアーバスで調整してもらったタイガーモデルのアイアンをもう一度箱に入れて喜びを表す中西直人(写真はツアー選手権の練習日 写真/姉崎正)

と、「タイガーアイアンの話を聞くなら俺に聞け」とばかりにアピール。この元気の良さ、押しの強さはプロ向きではないでしょうか。

実際、調整の済んだ中西選手は好調で、レギュラーツアーがお休みの週に出場したAbemaTVツアー「南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント」では3日間60台のスコアを並べて2位タイ。今週のダンロップ・スリクソン福島オープンでレギュラーツアー初優勝の期待も高まります。

今季の好調の理由を聞くと、これまたユニークな答えが返ってきました。

「僕はタイガーが好きで、ユーチューブを見て研究したり、スウィングを真似してみたりしていましたが、骨格や筋肉の付き方の違いに気づき、バッバ・ワトソンがインパクト以降右脚が動いているのを見て、これだと閃いたんです」(中西)

タイガーに憧れ、自腹で買ったタイガーアイアンでツアーを戦う中西選手は、バッバ・ワトソンのイメージでスウィングしているというのです。タイガーじゃないんかい(笑)!

「左打ちのバッバの動く右足を、僕は右打ちなので左足を動かすことで取り入れた結果、スウィングの詰まりが解消され、ダウンスウィングとフォローのプレーンも揃って、飛距離も伸びましたし、正確性もアップしました」とのこと。

画像: 写真右のフォローで左足がズレている点に注目。これによりスウィングの詰まりが解消され、飛距離アップと正確性の向上につながった

写真右のフォローで左足がズレている点に注目。これによりスウィングの詰まりが解消され、飛距離アップと正確性の向上につながった

現在30歳の中西選手、目標はPGAツアーで戦うことだと言いますが、一方で冷静に自分の現在地点を分析してもいます。

「世界で、PGAツアーで戦うことを目標にしているのでまだまだ半分も登って来ていないと思っています。日本ツアーでも今年に入ってからやっと稼ぎ出したところですが、自分の実力から考えると100点以上の出来だと思います」

画像: 中西の今後の活躍にも注目だ

中西の今後の活躍にも注目だ

「ダンロップ・スリクソン福島オープン」の練習ラウンドについて歩きましたが、しっかりと振り抜き曲がらないドライバーに、タイガーモデルのアイアンでスピンの利いた糸を引くような弾道でピンを狙う攻撃的なスタイルを見せてくれました。グリーン周りのアプローチも柔らかく打ったりスピンを利かせたりと引き出しも豊富です。

今年は5試合に出て4試合で予選通過。8月に31歳になる中西は心技体も充実していて今季の成長が非常に楽しみな選手です。中西直人の名前を覚えておいてください。

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