開催コースも“松山向き”
ザ・メモリアル以来、数週間ぶりに松山英樹選手のスウィングを練習日に現地でチェックしましたが、基本的には「調子がいいです」と言って終わりにしたいくらい、調子がいいです(笑)。
調子がいいとは言い難かったマスターズより、5月末開幕のメモリアルでは大幅に調子を戻していましたが、今週はそこからさらに磨きがかかったような印象を受けました。
具体的には、曲がり幅がすごく少なくなっています。マスターズのときに見られた、ボールがつかまらずに右にすっぽ抜けるような球は見られず、しっかりとつかまった、力強いボールが多く見られています。
スタンスを狭く、前傾角度を浅くしたパッティングスタイルも随分馴染んだようで、タッチもどんどん合ってきているように見えます。
今週の松山選手は、全米オープンを制したゲーリー・ウッドランドを抑え、PGAツアー公式の優勝予想で2位に挙げられていました。調子の良さもさることながら、コースも松山選手に良くあっています。
というのも、今週の開催コースであるデトロイトGCはとにかく平ら。平らな公園、というイメージで、木も密集していませんし、池などのハザードもあまり効いておらず、PGAツアーのレベルで考えればスコアを落とす要素が見当たりません。
となると、予想される展開はバーディ合戦。つまり、アイアンショットのキレが問われる試合になる可能性があります。そして、アイアンショットのキレといえば……と、そこから先はもう言う必要もないでしょう。あとはパターがどれだけ入るかという勝負になるはずです。
フィールドもさほど厚くなく、世界のトップクラスの出場選手はダスティン・ジョンソン、ウッドランド、バッバ・ワトソン、リッキー・ファウラーくらいでしょうか。
松山選手には、今年最後のメジャーである全英オープンに向けて、弾みをつける試合にしてもらいたいですね。