私たちはゴルフでも仕事でも自分にとって良い出来事があれば嬉しくなり喜び、悪い出来事があればイライラするなどというように常に感情に波があるものです。今回の記事ではゴルフを良い感情でプレーするためのテクニックではなく、その感情を左右している根本の部分を見つめて行く機会にしたいと思います。

感情を左右しているもの

私たちの感情を左右するものの1つとして価値観があります。「価値観」それは日常でも良く使う言葉です。「今の若い社員とは仕事への価値観が違いすぎる」「上司の価値観を受け入れられない」など、日頃から耳にする言葉ですね。

しかし、具体的に自分にどんな価値観を持っているのか? この問いに明確に答えられる方は少ないように感じます。

ちなみに価値観とは何かというと「物事に対して何に価値をおくかという基準」のことです。たとえば「仕事に対して何に価値をおくか?」この答えは人それぞれです。「やりがい」と答える人もいれば、「安定」と答える人もいます。これが価値観の違いです。

前者の場合、仮に収入が不安定であってもやりがいがあればその仕事へのモチベーションは保ちやすいです。後者はやりがいがあっても収入が月により不安定であれば、その仕事に対し、モチベーションは上がらず不安になるはずです。

このように私たちは目の前に行動に対して価値観が満たされていないとあせりやイライラなどの感情になりやすく、価値観が満たされていると心地よさや嬉しいといった感情になりやすいのです。

では、ゴルフにおける価値観の影響を見ていきましょう。

ゴルフでの価値観の移り変わり

多くのゴルファーはゴルフを始めた当初は「楽しむ」という価値観を持っているものです。ミスをしても成功しても楽しい。「楽しむ」という価値観があるために何をしても面白く感じ、当然、ミスを怖がったり、ミスをしてイライラしたり焦ったりすることはこの段階では少ないはずです。そしてその状態から練習や実戦を重ね、スコアやレベルがあがってきます。

画像: いいスコアでまわりたいなど結果を求めることで、ミスに対し焦ってしまうのかも

いいスコアでまわりたいなど結果を求めることで、ミスに対し焦ってしまうのかも

そして、ゴルフギアへのこだわりや理想とするモデル(選手)などができてきます。さらに人によってはライバル視する友人や同僚がでてきます。そうすると、いつのまにかゴルフに対し、「結果」や「優秀さ」を求めるようになります。

「良いスコアでまわりたい(結果)」「あの人より良いゴルフができるようになりたい(優秀さ)」というように。

実はここに価値観の変化が起こっているわけです。このような「結果」や「優秀さ」という価値観があるからこそ、「良いスコアがでなかったら嫌だな」「次のショットもミスをしたらかっこ悪いな」というように、初心者時よりミスを怖がったり、ミスをしてイライラしたり焦ったりすることが多くなるのです。

「楽しむ」という価値観を思い出す

プロであれば結果や優秀さなどの評価を気にするのも致し方ありませんがアマチュアの場合はどうなのでしょうか? 結果や優秀さを求め、ミスを怖がったり、ミスからなかなか切り替えられなかったりすることで折角のゴルフを存分に楽しめないということももったいないように感じますよね。折角であれば、リラックスして思い切り好きなゴルフをプレーし、パフォーマンスを発揮したい。

画像: ミスもナイスショットもすべてを「楽しむ」という価値観を優先しよう(撮影/増田保雄)

ミスもナイスショットもすべてを「楽しむ」という価値観を優先しよう(撮影/増田保雄)

そのために必要なのが「楽しむ」という価値観を意識的に最優先することです。「ミスもナイスショットもすべてを楽しもう」そう意識することに加え「結果」や「優秀さ」などの価値観は一旦しまっておけば、不要な力みやプレッシャーから解放されるはずです。

そして、その状態でプレーするほうがパフォーマンス発揮にもつながり、後に「結果」「優秀さ」にもつながるかもしれませんね。

「最近、こだわりすぎてゴルフを楽しめていないなぁ」「ミスに対してイライラするなぁ」と感じる方は過去の楽しめていた自分を思い出し、「楽しむ」という価値観を優先することも一つの手だと思います。

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