PGAツアーのレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム・チャンピオンシップ」が開幕する。ポイントランク125位以内に入れば来季及びフェデックスカッププレーオフの出場権を手に入れることができる大事な1戦で活躍するのはどの選手? ツアー通算9勝の佐藤信人が予想した。

シードとプレーオフ進出を賭けた戦い

PGAツアーはいよいよレギュラー最終戦。ウィンダム・チャンピオンシップが終わったところで、フェデックスカップ・ランキング125位に入れば、来季の仕事が決まるのと同時に、次週からのボーナスステージ、プレーオフへと進めます。126位以下に終わると、多くの選手は来季の出場権をかけて、コーンフェリーツアー・ファイナルズの4試合へと進みます。

ウィンダム・チャンピオンシップはグリーンズボロ・オープンという大会名で81年前1938年に始まりました。第1回大会のチャンピオンはサム・スニード。スニードはツアー82勝で現在ツアー優勝最多記録保持者ですが、52歳で82勝目を挙げたのがこの大会です。また2003年大会で丸山茂樹選手が2位に5打差をつけてぶっちぎりでPGAツアー3勝目を挙げた大会でもあります。

会場のセッジフィールド・カントリークラブは7127ヤードのパー70。優勝スコアはここ3大会連続で20アンダーを超えていて、昨年優勝したブラント・スネデカーは初日に史上10人目のサブ60(50台のスコア)を記録しました。

今年もグリーンの状態や浅めのラフというセッティングは例年通りで、週間天気予報では毎日雷の危険はあるものの、それほど風は吹かない予報になってるので、かなりバーディが量産される試合になるでしょう。

画像: 今大会と相性のいいウェブ・シンプソン(写真は2019年の全米オープン 撮影有原裕晶)

今大会と相性のいいウェブ・シンプソン(写真は2019年の全米オープン 撮影有原裕晶)

優勝候補筆頭に挙げるのは地元ノースカロライナ州出身のウェブ・シンプソン。2011年にここで初優勝を挙げ、その3年後に生まれた女の子には大会名のウィンダムという名前を付けています。生まれも育ちも現在住んでいるのもノースカロライナで、通ったウェイクフォレスト大学が近くということで、いろんな意味でシンプソンにとって思い入れのある大会です。

この大会には10回出場して、優勝1回を含むトップ10が6回と抜群の相性を誇ります。現在フェデックスカップ13位につけていて、この大会が終わったところで10位以内に入るとウィンダム・リワード・トップ10という今季から出来たシステムで大きなボーナスが支給されることもモチベーションになるでしょう。先週今季2度目の2位にも入っていて、流れも非常に良い状態です。

昨年のマスターズ王者・リード、43歳のベテランにも注目!

次に注目しているのが2013年にやはり初優勝を挙げたパトリック・リードです。今シーズン前半はかなりショットの不調に苦しんでいました。ケビン・カークというスウィングコーチにずっと見てもらっていますが、他の意見も聞きたいということで、今年のマスターズ前あたりからデビッド・レッドベターにも見てもらっています。

その成果なのかどうかはわかりませんが、シーズン後半に入ってからスタッツの数字が良くなり、コンスタントに上位に入っています。ここ4戦連続でトップ25フィニッシュしており、かなり調子は上向いています。松山選手同様2014年から5年連続でツアーチャンピオンシップに出場しており、現在49位の順位をしっかり上げてプレーオフに入っていきたいところです。

画像: 調子が上向きのパトリック・リード。優勝争いに食い込めるか注目だ(写真は2019年のマスターズ 撮影/姉崎正)

調子が上向きのパトリック・リード。優勝争いに食い込めるか注目だ(写真は2019年のマスターズ 撮影/姉崎正)

ダークホースとして注目しているのがローリー・サバティーニです。43歳になりましたが、今季は非常に安定しています。2016年にはランキング191位でシーズンを終えて、このまま消えてしまうのかと思わせましたが、入れ替え戦1試合で上位に入ってカムバックしました。

2017年も引き続き苦戦は変わらずでしたが、ウィンダム・チャンピオンシップで4位タイに入ってまさに逆転滑り込みでプレーオフ進出を果たしました。今季はシード権の心配などまったくなく、23試合に出場して予選落ちはわずか4回。トップ10にも5回入っていて、直近の8年ぶりの出場となった全英オープンでも16位タイと上位フィニッシュしました。

2011年ホンダクラシック以来の優勝があるかもと思わせる勢いが今季のサバティーニにはあります。

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