フェアウェイウッドは難しいので敬遠し、ユーティリティを入れているという人は少なくないが、フェアウェイウッドの中でも7番から下のショートウッドはアベレージゴルファーこそ使うべきクラブだと話すのは業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人。その理由を聞いてみた。

ミスに強くボールもつかまりやすいのがショートウッド

さらに小ぶりなヘッドであるがゆえに重心距離が非常に短くなるため多めのロフトと相まって非常にボールがつかまりやすくなります。ボールが上がりやすく、非常につかまりが良い特性はスライス傾向の多いアベレージゴルファーにピッタリなんです。

男性のアスリートや上級者に使用者が少ないのは、ショートウッドを使用しなくてもある程度自分で高さを出せるパワーを持っている方が多いこと、左のミスを嫌がるゴルファーが多く、強いつかまり性能がメリットになりづらいことなどがあるためですね。女子プロに愛用者が多いのは、パワーがなくても高さが出せるため、長い距離でもグリーンに直接着弾させても止まるボールが打ちやすいからでしょう。

画像: そこまで深くないラフからでも、ショートウッドならお助けクラブとして機能する

そこまで深くないラフからでも、ショートウッドならお助けクラブとして機能する

最後にショートウッドの打ち方のコツをお教えしましょう。ショートウッドは構造上出っ歯(シャフトの中心線よりもリーディングエッジが左にくる状態)になりやすいため、思ったより打点位置が前に出ています。アイアン感覚で打ち込むように使うとフェース面がボールに届く前にヘッドが進んでしまい、ソールでボールを打ってしまうミスやトップのミスになりやすいです。

クラブ長が短いからと言ってあまりボールを右足寄りに置こうとせず、5番ウッドと同じぐらいのボール位置でソールを引きずるようなレベルブローを心がけてスウィングすると良いですよ。

アイアンのロフトがどんどん立った設定になっている今、楽に上がるクラブはとても優しく感じると思います。長い距離を積極的に攻めたい方も安定して飛ばしたい方も是非ショートウッドを試してみてくださいね!

撮影/増田保雄

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