ずっと履いていたくなる。
ゴルフ場のスタートホールで撮った集合写真を家人に見せると、「あなたゴルフクラブだけじゃなくて、靴も買い替えたら?」と言われた。「古臭くてかっこ悪いし、上手そうに見えない」らしい。「これにしたら?」とスマホを渡される。表示されていたのは石川遼が『キャロウェイ ハイパーシェブ BOA』を紹介している動画だった。
ショップで試し履きをしたら驚いた。これまでは靴紐が「点」で締め上げる感覚だったのに比べ、アッパーと一体化したストラップにより、足の甲全体を「面」で包み込むような感覚。キャロウェイが独自に開発したラップフィット・システムが効いているらしい。
そして、ダイヤルを回すことでワイヤーが調整されるBOAシステム。足を過度に締め付けることなく、ラップフィット・システムとの相乗効果で、甲周りの密着感と土踏まずのリフトアップで、理想的なシューズと足の一体感を感じた。
足を入れやすく、スニーカーのような履き心地。そしてダイヤルを回すだけで、簡単に一体感を得られる。外見はオーセンティックで、スニーカータイプのようにカジュアルすぎない。色使いが大胆で少し気後れするが、ソールのグリップ力は抜群で、地面を蹴って飛距離アップしちゃうかもと妄想が膨らむ。
今どきは、ゴルフシューズといわずフットウェアというらしい。ゴルフウェアも石川遼をお手本に、爽やか路線に変更してみると何だか評判が良い。家人に、最新のスタート前の集合写真を見せると、再びスマホで検索を始めた。「中身以外は完璧だけど、その膨らんだお腹を凹ませたら」と今度はダイエットの動画を渡された。フットウェアの評判の良さに浮かれていたが、気持ちがかなり凹んだことは言うまでもない。
キャロウェイ「ハイパーシェブ BOA」を3名に
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撮影/三木崇徳、文/田島基晴