飛距離アップに成功し、ステップ・アップ・ツアーで日本ツアー初優勝
2017年は32試合に出場するも賞金ランクは72位とシード獲得には至らず、2018年も出場2試合と波に乗れないまま終わり、今年は予選会のランキング81位の資格で、主に下部ツアーのステップ・アップ・ツアーを中心にプレーしているセキユウティン。6月の日医工レディースで初優勝を挙げるなど、年末に迫るプロテストに向け、順調なシーズンを過ごしている。
そんな彼女に躍進の背景を聞くと、「距離が伸びてきました」と、ややつたなさはあるものの、聞き取りやすい日本語で答えてくれた。
「飛ぶほうではないのでフェアウェイキープは大事かなと思っています。今は距離がだんだん伸びてきているので、フェアウェイキープは前よりダウンしています。以前はロングアイアンやユーティリティでグリーンを攻めて、ラフ(から)ならもっと難しかった。でもいまはショートアイアンで打てるから(狙える)」
ツアー参戦初年度は平均220.01ヤードだった飛距離が、今年は参戦3試合の参考記録ではあるが238.88ヤードにまで伸びたことでセカンドショットでより短い番手を選べるようになり、そのことでより攻撃的な組み立てができているようだ。
前半戦は飛距離アップの練習に取り組んだというが、後半戦はきたるプロテスト、そしてQT(予選会)に向けてアプローチに磨きをかけているという。
「今年の大きな目標は、来年のレギュラーツアーに参加する(こと)。(そのために)QT(とプロ)テスト受かるように。妹(ユウリ)も(プロテストに)参加するので、来年一緒にレギュラーツアーに出れたらいいなと思います」
プロテストに合格し、その上でステップ・アップ・ツアーの優勝の権利でファイナルからの出場となるQTで上位に入る。それが今の彼女の目標だ。そして、その先には来年の東京オリンピックへの中国代表としての参戦も視野に入る。
飛ばし屋へと変貌を遂げた美人プロ・セキユウティン。その未来に注目だ。