ついて歩くか、座って待つか
野球やサッカーなど、スタジアムのシートを確保して、そこから試合展開が一望できるスポーツと異なり、ゴルフは広大な敷地に展開される18ホールを舞台に、決勝ラウンドでも約60名がほぼ同時にプレーする。つまり、全選手のプレーを一望することが不可能であるため、おのずと「どのように観るか」の作戦を立てる必要がある。
大きく分ければ、観戦スタイルは3つある。ひとつめは、注目選手の組について歩くこと。たとえば今ならば、渋野日向子のプレーを18ホール観たい! という人は少なくないはずだ。
この観戦スタイルは、お気に入りの選手をずっとウォッチできる上、一人(あるいは同組の数名)のプレーをじっくり観ることで、1日のプレーの流れや、ホールごとの戦略などがよくわかり、ゴルフ的にも勉強になるというメリットがある。とくに最終日の場合、ついて歩いた組から優勝者が出れば、大きな感動が得られるだろう。
次の観戦スタイルは、組み合わせ表とにらめっこしながら、まずはAプロの組を観て、その後5番ホールでBプロの組をチェック、午後はCプロについて歩いて……というように、複数のプロを観るスタイル。あるいはこれがもっとも一般的かもしれない。
多くのプロのプレーを見ることができるし、歩き疲れたらギャラリープラザに移動してゆっくり食事したりと、自由気ままに観戦を楽しめる。テレビと生ではプロの印象は大きく異なるし、スウィングや球筋、飛距離も人によって違う。「あのプロ、思ったより小さけど飛ぶなあ」といった気づきが多くあり、会話のタネもたくさん拾える。
最後は定点観測スタイル。18番ホールなどに設置されたギャラリースタンドに陣取り、来る選手を次から次へとウォッチするスタジアムスタイルでの観戦だ。なんといっても多くの選手を観られるというメリットがあり、ときおり出るスーパーショットに「さすがプロ!」と拍手を送るのは楽しいもの。特定ホールのプレーしか観られないのはデメリットだが、歩き回らないので疲れずに観戦できる。
さて、これら3つの代表的な観戦スタイルのうち、あなたはどれがお好みだろうか? ぜひ、以下から投票していただきたい。