ストレスゼロのロングパット術、本当に効くのか試してみた
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はあまり飛ぶほうではないので、スコアを作るのはもっぱらグリーン周りになります。アプローチでなるべく寄せて、パットを気合でねじ込むってパターンですね。競技なんかに出ていると距離の長いホールが多くて、なかなかパーオンしないので、アプローチをすることが多いんです。
そのアプローチが寄らないとパーが取れないわけですが、これはある程度仕方がないとして、困るのは3パットでボギーにしてしまうこと。長い距離でもたまにはパーオンしたりするわけですが、さすがにそんなに近くに寄るわけではないので、結構長いバーディパットが残ったりするんですよ。そうすると1パット目があまり寄らないと、3パットのボギーになる確率が高くなっちゃう。
これだけはなんとか避けたいんですよね。せっかくパーオンしているわけだから。週刊ゴルフダイジェストの10/8号に「セカンドパットがストレスゼロになる! ロングパット術」という記事があって、3パットをしないための距離感のつかみ方やセットアップ方法が書かれていたのですが、その中で「テンポを合わせる」という記事が気になったので、ちょっと試してみました!
気になった記事のタイトルが「1mでも10mでも”同じテンポ”で打とう」というもの。今までスウィングもパットもテンポが大事だということは理解していたつもりで、ちょっとは気にしていたのですが、ショートパットとロングパットが同じテンポってのにはちょっと驚きました。だって距離が長いパットは自然と振り幅が大きくなるわけで、1mと10mではかなり振り幅が違うはず。
なのに同じテンポってことは、短い距離はヘッドがゆっくり動き、長い距離は速く動くってことですよね。いまいち理解できないまま、とりあえずやってみることにしました。
テンポを計るためにはメトロノームのようなものが必要なわけですが、今はスマホ用の無料アプリにメトロノームの機能のあるものがあるんですね。さっそくいくつかある中から良さそうなものをダウンロードして使ってみました。
記事によると、最初は80ビートから始めてみるといいってことだったので、アプリで80ビートに設定してパッティングしてみました。最初は1mの距離を打ちましたが、これは全く違和感なく打てました。そして5m、10mと距離を伸ばしていったのですが、思ったよりも違和感なく気持ちよく打てました。
5mを打つときよりも10mを打つときのほうが当然振り幅は大きくなるわけですが、その分ヘッドの動くスピードが速くなって自然と同じテンポで打てました。テンポに集中してパットしていると、とてもスムーズにヘッドが動き、気持ちよく打てるんですよ。余計なことも考えないし。これはとてもいい練習方法だと思いましたね。
記事に書かれていた80ビートでいろいろな距離を打ってみたのですが、せっかくなので他のテンポでもやってみました。
まずは80ビートよりも遅めの70ビート。これは結構遅いです。かなりゆっくりテークバックして、切り返し、インパクトを迎えます。僕的にはこれは少し遅すぎて、軌道がブレたりしますね。特に短めのパットの時はもう少し速くストロークしたい感じ。
次に少し速めの90ビートにしてみましたが、これは悪くない。けっこう速いテンポですが、なかなか気持ちよくストローク出来ます。ただ、10メートルくらいの距離になった時には少しテンポが速すぎて、切り返しから急いでヘッドを動かさなければいけない感じになるかな。基本的には僕は少し速めのテンポのほうが合うような気がするので、最初に試した80ビートか85ビートくらいがちょうど良いのかもしれません。
最初は1mも10mも同じテンポってが信じられなかったですが、実際に試してみると、なるほど同じテンポで打つと気持ちいいし、距離感も合ってくるかもと思いました。自分にあうテンポってのは人それぞれだと思うので、いろいろなテンポで試してみて、自分が気持ちよくストローク出来るのを探すと良いと思います。
記事にも書かれていたのですが、気をつけることは切り返しからテンポに合わせようとして加速させてしまわないこと。そうするとパンチが入ったようなパットになってしまうので、あくまでもトップからフォローまでは等速でヘッドを動かし、そのストロークの中にインパクトがあるイメージにすることが大事です。
毎日のパット練習にも良さそうだし、ラウンド前のパット練習でも効果がありそうですね。パットの距離感に悩んでいる人は、一度自分のテンポを確認してみるのも良いかもしれませんよ。