「ワンハンドレッド」の壁を越えることはできるか
小澤:皆さんこんにちは、USLPGAティーチング会員の小澤美奈瀬です。今回はルー大柴さんをゲストをお招きしています。
ルー:どうも、ナイストゥーミーチュー。
小澤:ルーさん、ゴルフは15年ぶりということですが。
ルー:そうなんです。若かりし37、38歳くらいから始めて、45歳くらいの時にやめちゃったんですよね。自分にはタレント(才能)がないと思ったから。
小澤:なんでぇ~、あんなに「ルー語」、面白いのにぃ~。
ルー:いやあのねぇ、タレント性のことじゃないんだよ! ゴルフの才能がないってことでね、それでやめちゃったんですよね。
小澤:当時のゴルフのベストスコアはいくつくらいだったんですか?
ルー:一番よかったのが、108とか9かなあ。
小澤:100切り間近じゃないですか!
ルー:でも私、パワーがなくて全然飛ばなかったんですよね。
小澤:ドライバーで何ヤードくらいだったんですか?
ルー:そうね~、80ヤードくらい?
小澤:それはちょっと刻みましたね(笑)。
――ルーがゴルフから離れていた15年間で、ゴルフクラブも大幅な進化を遂げた。今回は最新モデルのドライバーとしてピンの「G410プラス」を用意。さっそく手に取るルー。
ルー:ベリーサプライズ! 最新ドライバーはヘッドがベリービッグですね。これでうまく当たれば飛ぶっていうこと?
小澤:そうですね。昔のドライバーは一生懸命力強く当てに行かないと飛ばなかったんですが、最新ドライバーはヘッドが大きくて長くなっている分、クラブヘッドの重さに任せて振っていけば飛距離が伸びるようになっています。大きいぶんだけやさしさも増していますよ。
――さっそく最新ドライバーを試してみることに。結果は72ヤードと、おおよそ申告通りの数値。いよいよ美奈瀬がレッスンを開始。
小澤:最新のドライバーってスウィングアークが大きいほうが飛んでいくんですね。なのでまずはルーさんのスウィングアークをもっと大きくしていこうと思います。
ルー:なるほど。でもどうやったらスウィングアークがもっとビッグになるのか、教えて欲しいでございます。
小澤:まず、ルーさんはスタンス幅が狭かったので、肩幅より少し広いくらいに広げて構えましょう。
ルー:こんな感じ?
小澤:そうそう! いい感じです。次に、土台がしっかりとしたアドレスを作りましょう。手順は、【1】最初に股関節を折り、【2】軽くひざを曲げ、【3】お辞儀をする。【4】そして手と体の間に「こぶし」が一個半入るくらいの前傾姿勢が出来ればOKです。
ルー:つまり土台、ファンデーションのことですよね。
小澤:そうそうファンデーションをしっかりさせておくと、大きなスウィングアークでもグラつかないので、それってすごく大事なんです。最後に、アドレス時にフェース面をスクェアにセットするようにしましょう。
ルー:フェースをスクェアにセットするというのは、ホワイ? どういうことなんですか。
小澤:ルーさんは元々、フェースを被せて構えるクセがあるんです。でもフェースが被るということは、インパクトでマイナスロフトになるので球が上がらなくなるので大きな飛距離ロスになるんです。だから構える時は、フェースをスクェアするようにしてもらいたいんですよ。
ルー:最初からそれ言っていただければ、こんな惨めなスタイルを見せることもなかったのに~。
小澤:大丈夫ですよ~。はい、やってみましょうね。
――美奈瀬のレッスンを受けての1球目、なんと107ヤード、いきなり目標達成!
小澤:ちょっと左目ですけれど、あ、ワンハンドレッド越えましたよ。
ルー:ワンハンドレッド越えた!? どうですか、才能あります?
小澤:完全に、あります!
――しかし一度は100ヤードを越えたものの、なかなか安定しない。
ルー:悔しいっ! ヤダもう一回やる!
――そんなルーに美奈瀬がさらなるアドバイス。
小澤:ちょっと、フィニッシュで止まってもらっていいですか。(止まったルーに近寄り)ルーさんはフィニッシュで右足が地面にペタッとくっついていますよね。これだとスウィングが大きくできないんですよ。フィニッシュでは右のかかとが浮くようにし、そしておへそがターゲットに体を回してきて欲しいんです。そして頭の後ろでシャフトが左耳と右耳を繋ぐような形になるまで振っていきましょう。
ルー:先生、お手本を見せてもらいたいです。
小澤:分かりました。
――軽く一振りする小澤。
ルー:ファンタスティック! 素晴らしいでございます。
小澤:フィニッシュで右足はつま先立ちになるくらいの感じで、フラミンゴのイメージです。
ルー:なるほど。先生はピンクのウェアを着ているからフラミンゴだけど、私はライチョウが好きなんです。
小澤:なるほど。じゃあライチョウでいきましょう!
ルー:ライチョウ!
――「ライチョウ!」の掛け声とともにボールを打つルーに、美奈瀬は「連続素振り」を勧めてみる。
小澤:フィニッシュまでいったら、クラブを一気にトップに戻して、またフィニッシュへ向けて振る、これを繰り返します。連続素振りをしていると、インパクトで当てにいく動きが無くなるので、どんどんスウィングが大きくなってきていますよ。
ルー:分かりました。ライチョウ! ライチョウ! ライチョウ! こういうことね。
――ルーの「ライチョウ!」という叫び声が響くも、残念ながら107ヤード超えはならず。
ルー:ちょっとスウェット(汗)もかいて参りましたので、この辺でジ・エンドということなんですけれどね。どうですか先生、私のスウィングは。
小澤:スウィングは綺麗なんですよね。でも最後まで振り切れていなかったので飛距離があまり出ていなかったんですね。土台を安定させて、最後左足一本で立つくらいフィニッシュで振り切れれば、もっと飛ぶようになると思うので、今後も「ライチョウ!」を意識してやってみてください。
ルー:アイシーでございます。こうやって小澤先生とトゥギャザーしてみたら、またグリーンをウォークしたいなという気分になってきましたね。
小澤:うれしいです! では、次回もまたよろしくお願いします!
撮影協力/104ゴルフアカデミー 衣装協力/ブリヂストンゴルフ
※次回は、10月20日(日)20時30分公開予定です。