本日開幕の女子ツアー「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」。優勝賞金3600万円の高額大会であり、賞金女王へひとつでも上でフィニッシュしたい渋野日向子のプレーを、プロゴルファー・中村修が現地からレポート!

渋野にも“ZOZO効果”が!?

今週は初の日本開催となるPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」が盛り上がっていますが、4日間競技で行われる女子ツアー「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」もアツいです。なにしろ優勝賞金は国内最高額の3600万円。賞金女王争いのひとつのキーポイントとなる試合が、この試合なのです。

そして、やはり注目は現在賞金ランク2位の渋野日向子選手。

画像: マスターズGCレディース初日を1オーバーで終えた渋野日向子

マスターズGCレディース初日を1オーバーで終えた渋野日向子

先週の試合はお休みし、地元岡山県で青木翔コーチとアプローチ練習をみっちり取り組んでいたようですが、今日の初日、インスタートの後半5番ホールで、さっそくその効果が表れていました。グリーン脇の難しいライから、柔らかくふわっとした弾道でピンに寄っていくアプローチは見事でした。

「あれ(後半の5番)は練習の成果が出たなって思いました。バンカー越えた手前のラフ、左足上がり、つま先上がりみたいな感じのライから(ピンまで)1メートルないくらいまで寄せられました。『さっそく出すときがきたな』と思って。やったで! って感じです」(渋野)

画像: 後半5番ホール、取り組んだアプローチ練習の効果が発揮され、難しいライからピンそばに寄せていた

後半5番ホール、取り組んだアプローチ練習の効果が発揮され、難しいライからピンそばに寄せていた

と、本人も手応えを感じた様子。しかし、アイアンの距離感が合わない場面も見られ、初日は1オーバーでフィニッシュとなりました。

「もう少しいいスコアを出したかったですね」(渋野)

プロアマ後、ショットの調子が良くないと発言していた渋野選手。ある程度修正できていたように見受けられましたので、どちらかと言えば悪天候への対応ができなかったという面のほうが強いと感じました。

今日はアプローチだけでなく、パッティングでも素晴らしいプレーがいくつか見られました。実はこれ、タイガー・ウッズの影響かもしれません。

画像: アプローチだけでなく、パットの調子も良かった渋野

アプローチだけでなく、パットの調子も良かった渋野

「いやあ、タイガーのパット、ホント良いですよね。こういうパットしてほしいって話を(渋野選手と)していました」(青木コーチ)

青木コーチ曰く、タイガーのパットの素晴らしい点は「インパクトで絶対ゆるまない」ことと、「グリーンスピードが変わってもテンポが変わらない」こと。今日、渋野選手のパットの調子が良かったのは、“タイガー効果”と言えるかもしれません。

ホールアウト後、タイガーが出だし3連続ボギーからの6アンダーで現在首位であることを伝えると、「いやあ私もそういうゴルフがしたいですね~。ズーンって下がってるのに最後は盛り上がるじゃないですか。私だんだん下がっていっちゃうから面白くない」(渋野)とコメント。

ちなみに今日渋野選手が使用していたパターは、普段とは違う黒ヘッドの「シグマ2 アンサー」でした。なんでも、台湾での試合のためにスペアとして用意したものなんだとか。スペック自体は全英で使用したモデルと変わらないそうですよ。

画像: 今日渋野が使用していたパターは黒ヘッドの「シグマ2 アンサー」。スペック自体は以前から使用するシルバーカラーのものと同じ

今日渋野が使用していたパターは黒ヘッドの「シグマ2 アンサー」。スペック自体は以前から使用するシルバーカラーのものと同じ

渋野選手本人も「今週は特に大事な試合になる」と意識するマスターズGCレディース。出だしはつまづいたものの、4日間競技なので巻き返しは十分に可能ですす。残り3日、まだまだ良くなっていく兆しはあるので明日以降、どんな試合を見せてくれるのか楽しみです。

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