15番までで6バーディ1ボギー暫定6位タイまでスコアを伸ばした
現在開催中の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」。4日間競技の2日目は大雨の影響によって、渋野の組は当初の予定より約2時間半遅れて13時頃にようやくアウトコースからスタート。雨の影響で気温も低い状態です。
出だしの1番ホール、いきなりアクシデントが発生。ドライバーショットが左に逸れ、ギャラリーに当たってしまったのです。幸い大したケガもなかったようで、謝罪とともにサインボールをプレゼント。ボールもフェアウェイに跳ね返ったようで、そのままプレーを続行し、バーディを獲得しました。
前半はショットの調子もいまいち良くないようで、グリーンには乗るものの長い距離を残してしまっていました。地面は当然ズブ濡れ。ボールを拾い上げて拭うシーンが何回も見られました。
同組の稲見萌寧選手、勝みなみ選手がスコアを伸ばす中、7番パー3と、8番パー5、いずれも1.5メートル以内のバーディチャンスにつけるものの、決め切れません。しかし続く9番ホールでは、同じく1.5メートルにつけてバーディ奪取。良い流れで折り返しに進みました。
他の選手がスコアを伸ばす中、2連続でチャンスをふいにする。選手にとってフラストレーションが溜まってしまうような状況ですが、冷静にプレーする渋野選手のメンタルは、やはり素晴らしいです。
「ソフトボールの経験が活かされているのかもしれませんね」というのは、渋野選手を指導する青木翔コーチ。
「ソフトボールでピッチャーをやっていたことで、ピンチのときに頭を冷静な状態に戻せるメンタルが身についたようです」(青木コーチ)
と、団体競技で重要ポジションを経験したことでメンタルが鍛えられたと分析。イライラしているように見えても決して投げやりになることはなく、静かに闘志を燃やしながらピンに向かって打っているんですね。パットが入らないとイライラしてショットも乱れてくる、なんていうのはありがちなことですが、冷静にプレーできるメンタルの強さがやはり渋野選手の強みと言えるでしょう。
後半は15時頃スタート。日没時間が迫っていることもあり、あと何ホール回れるかな、といった状況です。
ショットの調子も徐々に良くなり、13番では3パットしてしまったものの、続く14、15番では2連続バーディ。15番終了時点で日もすっかり落ちてしまい、以降のプレーは明日に持ち越し。振り返れば2日目は6バーディ1ボギー、トータル4アンダーで暫定6位タイとなりました。悪天候に乱された中、きっちりと上位争いに食い込んでくるのはさすがです。
目下賞金女王争いを演じているシン・ジエ選手はトータル7アンダーで現在暫定2位タイ。優勝賞金3600万円と高額である今大会は賞金女王を争う上で非常に重要となりますので、しっかり食らいついてほしいですね。残り2ラウンドの動向にも、引き続き注目していきましょう。
(一部間違いを訂正しました 2019年10月25日 20時55分)