土曜日の今日は第2ラウンドにホールアウトできなった選手が7時からティオフしました。渋野日向子選手は薄暗い中バーディを奪った15番ホールのパー5で昨日のプレーを終えていたので、今日は16番のパー4からスタート。
朝早いスタートではありましたが16、17番とフェアウェイ、グリーンをしっかりととらえ上々のスタート。最終ホール18番ではバーディを奪い、終わってみれば7バーディ1ボギーの66でフィニッシュ。初日の1オーバーから5アンダーまでスコアを伸ばし6位タイまでスコアボードを駆け上がりました。朝早いにもかかわらず大勢のギャラリーが集まり本人も驚いていました。
そこから第3ラウンドの組み合わせが決まり、渋野のスタートは10時40分、トータル6アンダーのアン・ソンジュとテレサ・ルー両選手との組み合わせです。約2時間後に1番ティからスタートしましたが、いきなりティショットが左サイドのギャラリー方向に。
昨日も同じ方向に飛びギャラリーに当たってしまい(幸いケガはありませんでしたが)つま先下がりのラフへ。上手くレイアップしてパーで切り抜けるも続く2番で2打目をグリーン左に外し、二段グリーンの段の上に切られた奥のピンまで渋野の歩測で21歩。ショートして段を登り切らずにボギーです。
続く3番ではボギーの後の“しぶこ”の代名詞、バウンスバックが見られる絶好のバーディチャンスにつけましたが入らず。その後パットに苦しむ展開になりました。
第2ラウンドでは66の好スコアでしたが、第3ラウンドではパットが決まらずになかなか波に乗れません。そうこうする間に5番からテレサ選手が3連続バーディで抜け出すと、渋野選手も7番、9番とバーディを奪い追いかけますが、後半に入ると出だしの10番でグリーンを外しアプローチを寄せきれずにボギー。ストレスをためながらホールを消化していきます。
12番、14番とパットが決まりバーディを奪いますが17番のパー3でアプローチを寄せきれずにボギーを打ちます。18番ではピンそばにつけますがまたもやパットが決まらずにパーでホールアウト。今日は4バーディ3ボギーの1アンダーでトータル6アンダー9位タイでフィニッシュしました。
今日は同組のテレサ選手が圧巻の9バーディ1ボギーの64で回り2位と3打差の首位に躍り出ました。時折りドライバーを左にミスすることもありましたが、アプローチとパットでしのぎ見事なプレーを見せてくれました。そのことを会見で尋ねると、こんな答え。
「バーディが当たり前すぎて、ベタピンばかりで長いパットも入るし、吸い取られてってるなぁ(笑)」(渋野)
先週ツアーをお休みし、しっかりとアプローチ練習に時間を割いてきた渋野選手。初日はそのアプローチが冴えパーをセーブしてきましたが今日はミスすることが多く、ボギーにつながってしまいました。アン・ソンジュ選手のアプローチをよく観察しているように見えましたが、会見でもそのことを話していました。
「ソンジュさんはグリーン周りのアプローチが本当に上手いなと思っていたので見ていましたが、私にはまだできそうにないなっていうアプローチが結構あったので、今自分がやっている練習ができるようになればやってみたい」(渋野)
最終日には二桁アンダーまで伸ばすことを目標に頑張るという渋野選手。賞金女王争いを繰り広げるシン・ジエは8アンダーの4位タイにいます。差を少しでも詰めておきたいところですが、明日の“しぶこチャージ”は見られるでしょうか。楽しみです。