国内女子ツアー「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」土曜日の今日、渋野日向子は第2ラウンドの残りと第3ラウンドを終了。その模様を現地からプロゴルファー・中村修がレポート。
画像: 第2ラウンドを66で回り初日の49位タイから6位タイまで浮上した渋野日向子

第2ラウンドを66で回り初日の49位タイから6位タイまで浮上した渋野日向子

土曜日の今日は第2ラウンドにホールアウトできなった選手が7時からティオフしました。渋野日向子選手は薄暗い中バーディを奪った15番ホールのパー5で昨日のプレーを終えていたので、今日は16番のパー4からスタート。

朝早いスタートではありましたが16、17番とフェアウェイ、グリーンをしっかりととらえ上々のスタート。最終ホール18番ではバーディを奪い、終わってみれば7バーディ1ボギーの66でフィニッシュ。初日の1オーバーから5アンダーまでスコアを伸ばし6位タイまでスコアボードを駆け上がりました。朝早いにもかかわらず大勢のギャラリーが集まり本人も驚いていました。

画像: 10時40分の第3ラウンドスタート時にはこれだけのギャラリーが集まった

10時40分の第3ラウンドスタート時にはこれだけのギャラリーが集まった

そこから第3ラウンドの組み合わせが決まり、渋野のスタートは10時40分、トータル6アンダーのアン・ソンジュとテレサ・ルー両選手との組み合わせです。約2時間後に1番ティからスタートしましたが、いきなりティショットが左サイドのギャラリー方向に。

昨日も同じ方向に飛びギャラリーに当たってしまい(幸いケガはありませんでしたが)つま先下がりのラフへ。上手くレイアップしてパーで切り抜けるも続く2番で2打目をグリーン左に外し、二段グリーンの段の上に切られた奥のピンまで渋野の歩測で21歩。ショートして段を登り切らずにボギーです。

続く3番ではボギーの後の“しぶこ”の代名詞、バウンスバックが見られる絶好のバーディチャンスにつけましたが入らず。その後パットに苦しむ展開になりました。

画像: ピンを果敢に狙って攻めるもパットが決まらずに波に乗れない渋野日向子

ピンを果敢に狙って攻めるもパットが決まらずに波に乗れない渋野日向子

第2ラウンドでは66の好スコアでしたが、第3ラウンドではパットが決まらずになかなか波に乗れません。そうこうする間に5番からテレサ選手が3連続バーディで抜け出すと、渋野選手も7番、9番とバーディを奪い追いかけますが、後半に入ると出だしの10番でグリーンを外しアプローチを寄せきれずにボギー。ストレスをためながらホールを消化していきます。

画像: 後半の10番ホールではアプローチがオーバーし寄せきれずにボギーを打った

後半の10番ホールではアプローチがオーバーし寄せきれずにボギーを打った

12番、14番とパットが決まりバーディを奪いますが17番のパー3でアプローチを寄せきれずにボギーを打ちます。18番ではピンそばにつけますがまたもやパットが決まらずにパーでホールアウト。今日は4バーディ3ボギーの1アンダーでトータル6アンダー9位タイでフィニッシュしました。

画像: 同組のテレサ・ルーは9バーディ1ボギー64で首位に躍り出た

同組のテレサ・ルーは9バーディ1ボギー64で首位に躍り出た

今日は同組のテレサ選手が圧巻の9バーディ1ボギーの64で回り2位と3打差の首位に躍り出ました。時折りドライバーを左にミスすることもありましたが、アプローチとパットでしのぎ見事なプレーを見せてくれました。そのことを会見で尋ねると、こんな答え。

「バーディが当たり前すぎて、ベタピンばかりで長いパットも入るし、吸い取られてってるなぁ(笑)」(渋野)

先週ツアーをお休みし、しっかりとアプローチ練習に時間を割いてきた渋野選手。初日はそのアプローチが冴えパーをセーブしてきましたが今日はミスすることが多く、ボギーにつながってしまいました。アン・ソンジュ選手のアプローチをよく観察しているように見えましたが、会見でもそのことを話していました。

「ソンジュさんはグリーン周りのアプローチが本当に上手いなと思っていたので見ていましたが、私にはまだできそうにないなっていうアプローチが結構あったので、今自分がやっている練習ができるようになればやってみたい」(渋野)

最終日には二桁アンダーまで伸ばすことを目標に頑張るという渋野選手。賞金女王争いを繰り広げるシン・ジエは8アンダーの4位タイにいます。差を少しでも詰めておきたいところですが、明日の“しぶこチャージ”は見られるでしょうか。楽しみです。

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