熱心に練習しているのに何年もベストスコアを更新していない、そう嘆くゴルファーは多い。一体それはなぜなのか? 関東在住匿名ハンディ5下シングル氏が、上手くなるために絶対にやらなければならないたったひとつのことを教えてくれた!

「やり続けていること」がありますか?

やってもやってもゴルフが上手くならないという人は非常に多くいます。そのように嘆く人の多くが、このように付け加えます「練習場にはよく行ってるし、球数も打ってるんだよ。でも上手くなれないんだよね」と。

プロゴルファーが練習を欠かさないことからも、上達には練習が必須なのは間違いありません。では、なぜ上達できないのか? 架空のゴルファーAさんを設定し、彼の行動を観察してみたいと思います。

前日、YouTubeで「これは!」というレッスン動画を見つけたAさん。さっそくそれを採り入れようと、練習場にやってきました。打席につくとスマホを取り出し再確認。動画に登場するプロの解説に従ってスウィングしてみると……見たこともないようなナイスショット! しかも、何発打っても同じようなショットが再現されます。ついにつかんだ、これだ! Aさんは、この感覚を体に叩き込むべく、その日は300球も練習をしました。

画像: 上手くなるために必要な練習のやり方とは……? (写真はイメージ)

上手くなるために必要な練習のやり方とは……? (写真はイメージ)

さてここで問題。それから3カ月が経ち、Aさんのスコアはとくに良化の兆しが見られません。これは一体なぜでしょうか?

答えは単純。Aさんは、その日の“開眼”をもたらしたスウィングイメージやら練習法やらドリルやらを、3カ月間継続しなかったのです。その日は上手くいったと満足し、一週間後の練習では今度はゴルフ雑誌で読んだ別の理論を試してみたりして、せっかく上手くいった方法をあっさりやめてしまった。これが、Aさんが上達できなかった理由です。上手くならない人は「『やり続けること』をやってない」と私はこの状態を表現しています。

たとえるならば、英会話です。文法も知っている、単語も知っている、でも喋れない。ではどうすれば喋れるようになるかといえば、実際に外国語で会話を重ねて、少しずつ喋れるようになるはずです。ゴルフも同じ。打ち方を知り、練習法を知っても、それを継続しなければ上手くはなれません。

やるべきことは「『やり続けること』をやること」です。その意味で、雑誌やYouTube、そしてみなさんがお読みの「みんなのゴルフダイジェスト」のレッスンコンテンツは非常に危険です(笑)。だって、違う人の違う考えが次々に紹介されるわけですから。ひとつのことを積み重ねるより、新しいものを食い散らかすほうが楽しいので、人間どうしても後者を選んでしまいがちですよね。

画像: 今も片手打ちの練習を継続している片山晋呉(写真は2017年のISPSハンダマッチプレー選手権 撮影/岡沢裕行)

今も片手打ちの練習を継続している片山晋呉(写真は2017年のISPSハンダマッチプレー選手権 撮影/岡沢裕行)

片山晋呉プロは、高校生の頃にジャンボ尾崎プロに片手打ちの練習をするようにアドバイスを受け、約30年経った今も片手打ちの練習を継続しているというエピソードが、片山プロの著書にありました。

片手打ちの練習なんて、面白いわけないですよね。球は遠くに飛ばないし、上手く打てないし。でも、片山プロは飽きることなくそれをきっと今日もやっている。まさに、上手くなる人は上手くなるべくして上手くなるのだということを示すエピソードだと思います。

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