MAVRIKとMAVRIK SUB ZEROがリストオン
ここのところ毎年1月に新製品を発表するのが定番となっているキャロウェイ。テーラーメイドも同時期にクラブを発表することから、12月のこの時期になると両メーカーの新製品情報が少しずつ漏れてくる。
そんな時期にUSGA(全米ゴルフ協会)のドライバーヘッド適合リストに“リストオン”されたのが、キャロウェイの「MAVRIK」ドライバーだ。当然ながら、メーカー発表前なので情報はゼロ。本国のSNSなどで日本より先に情報が出るというケースもままあるが、今回の場合それもない。手がかりもゼロだ。
キャロウェイのメインのドライバーは、いま、エピックとローグのふたつがラインアップされている。昨年「エピックフラッシュ」シリーズが発売され、一昨年は「ローグ」シリーズが発売されているため、来年は「ローグの新作が出るのでは?」という予想もあったが、それが覆された格好。MAVRIKはローグに置き換えられる新たなシリーズなのか、それともまったく別の新シリーズなのだろうか? そのあたりは、想像するよりほかない。
というわけで、なにしろ情報がないため、USGAの公式サイトに掲載されたモノクロの写真と、限られた文字情報からその中身を探っていきたい。
まず、「MAVRIK」という名称だが、まずなんと呼ぶのかすらわからない(笑)。つづりを少し変えて「maverick」とすると、どうやら“一匹オオカミ”的な意味合いになるようだが、意図は不明だ。マブリクなのか、マブリックなのか、あるいはマーベリックと読ませるのだろうか?
ソールに目をやると、まず目に入るのはジェイルブレイクテクノロジーの文字。フェース後方のボール初速を上げる「2本の柱」は健在のようだ。写真からは窺えないが、写真につけられたキャプションを見ると、フェース面には「FLASH FACE SS20」という文字があるようだ。
フラッシュフェースといえば、エピックフラッシュに搭載されたこれまた初速を増やす“AIフェース”で、キャロウェイが誇る2大テクノロジーが搭載されていることがわかる。残る「SS20」という文字が追加されていることから、フラッシュフェースの新バージョンなのだろうか。
また、このクラブ、「MAVRIK」と「MAVRIK SUB ZERO」の2バージョンだけがリストオンされている。ローグ、エピックにあったネックの調整機能のない「STAR」は今のところないようだが……このあたりはどうなるか。MAVRIKはソール後方にウェートがあり、MAVRIK SUB ZEROはフェース前方にもウェートがある。SUB ZEROのほうが低スピン傾向にあるのは変わらないようだ。
と、一通り見てきたが、これだけの情報だとアッと驚く新機能! を予感させるものが今のところ見つからない。キャロウェイはジェイルブレイクテクノロジーにAI設計のフラッシュフェース、テーラーメイドはツイストフェースにスピードインジェクションと、昨今のドライバーはテクノロジー合戦の様相を見せていたが……まだなにか隠されている情報があるのか、どうか。
すべては謎のこのドライバーの全貌が明かされるのは、例年のスケジュールでいえば2020年の年明け早々となるはず。引き続き、注目していきたい。