ツアープロ御用達の「ボーケイ」の新作を藤田がさっそく試打
この「SM8」はまだメーカーからは未発表のため、詳細は不明。だが、多くのプロ向け商品がそうであるように、このウェッジも発表前にツアーの現場でプロのテストがスタートしたという格好。
「日本シリーズ JTカップ」の会場で、現行モデルである「SM7」使用のプロたちに手渡された。そのうちの一人がこの試合に50代として唯一出場している小技の名手・藤田寛之だ。
今季は「ボーケイSM7」のMグラインド(53度)、Fグラインド(58.5度)をセッティングに入れている藤田。ソールバリエーション、ロフト角も同一のシリーズの新作を担当者から手渡されると「お~。ちょっとモダンな感じになったね」と一通りの角度から、ギアを眺めた後、さっそく試打を開始した。
「1球目から芯に当たる感じがするし、フェースも広く感じるし、打感もいい感じ」
その後も53度、58.5度の2本を代わる代わる打ち続けた藤田。
そのたびに「しっかり芯を食うね~。だけどちゃんと球に柔らかさも出てるよね~」。手に伝わる打感を何度も口にした。
「ガッチリととらえられる感触が増しているよね。芯に当たるってことは、距離感の出しやすさはもちろん、スピンコントロールもできやすくなるよね」
使用中の7代目の「SMシリーズ」から、さらに進化したボーケイの新作に、ベテランも好印象。担当者とその性能の‟中身“を逆取材する姿も見受けられた。
ツアー会場では藤田のほか、今平周吾や池田勇太、チャン・キム、ジャズ・ジェーンワタナノンドなどが「SM8」を試打。定番中の定番ウェッジの最新モデルだけに、選手たちは来季のセッティングの有力候補としてテストを重ねていた。
メーカー担当者はその性能の詳細については「まだ、これからです」と多くを語らなかったが、すでにPGAツアーでは11月の「ザ・RSMクラシック」で初優勝を飾ったタイラー・ダンカンが「ボーケイSM8」の54度と58度を使用。男女問わず、日本でも多くのツアープロからの支持を受ける人気シリーズだけに、その全容が気になるところだ。