ゴルフでも仕事でも使える切り替え術
ゴルフや仕事で痛いミスをしてしまったとき、または自分に不利益があったときにあなたはすぐに気持ちを切り替えることができますか? なかなか気持ちを切り替えられない場合も多いのではないでしょうか。ゴルフでの想定外のミス、仕事での理不尽な責任転嫁などがあれば気持ちが沈むのも当然だと思います。
今回はゴルフでも仕事でも応用できる気持ちの切り替え手法をお伝えしていきます。
きっと多くの方が日常からプラス思考は意識して実践していることだと思います。ゴルフでミスをした後に「ミスしたことはしょうがない。切り替え、切り替え。次、次」と自分に言い聞かせる。仕事で嫌な出来事があったときに「あの出来事は忘れよう。次はいいこともあるさ」と。
だけど実際はそう自分に言い聞かせても心の中ではミスを引きずる自分がいて、なかなか切り替えられない。これはこれまでサポートしてきた各競技のプロ選手からもよく相談をもらう話です。
こんなときは、以前にも紹介したことのあるメタ認知、つまり客観視が有効です。具体的に言うと、「へこんでいる自分」という当事者を第三者のような視点で客観的に観てみるということですね。このメタ認知をゴルフ場面で具体的にどのように使っていけばいいのか?
今回はとてもとても簡単な方法をお伝えします。
自分にひとつの質問をする
“あるひとつの質問”を自分にするだけで客観視をすることができ、気持ちを切り替えることができます。その質問がこれです。
「〇〇から観るとどう?」
これは当事者の自分を第三者がどう観えるかを教えてくれる問いです。たとえば、出だし2ホールは順調にプレーできていたのに、3番ホールと4番ホールのティショットが2ホール連続でOBになり、「今日は調子が良いと思っていた矢先に連続OBか、へこむ……」と落ち込んだとします。
ここで先ほどの質問「〇〇から観るとどう?」を自分に問いかけるのです。
「へこんでいる自分はキャディさんから観るとどう?」→「そんなに落ち込む必要ないですよ。誰にでもあるミスですよ」と言ってくれる。
それでも切り替えられない場合はさらに視点を広げます。
「へこんでいる自分は後ろの組の人たちから観てどう?」→「なんであんなに落ち込んでいるのだろう。せっかくのゴルフ楽しめば?」と言われる。
さらに視点を広げてみましょう。
「ゴルフに行きたくても行けない人から観てどう?」→「ゴルフ出来るだけで幸せなことなのにもったいない。思いきり試したいことを実践して、笑顔でプレーすればいいのに」と言う。
このように自分以外の第三者が自分の状況をどうとらえるのかを考えることで状況へのとらえ方を大きく変えることにつながるのです。「ミスをした、最悪だ!」ととらえていた自分も、ゴルフに行きたくても行けない人からしたら「ゴルフできてうらやましい」ととらえられるはずです。
そうやって他者視点で今の状況を置き換えることで「ミスにへこんでいたけど、ゴルフに行けない人からするとこれもうらやましいうちに入るかもな」と考えられるようになり、気持ちも切り替えることができるのです。
ですので、実際にゴルフで今回の切り替え手法を使うために「〇〇から観るとどう?」の〇〇に入るワードをあらかじめ決めておくと良いと思います。
〇〇=キャディーさん/後ろの組のゴルファー/尊敬する先輩ゴルファー/自分のコーチ/ゴルフできない環境にある人/ケガをしていてプレーできない方など。あなたは〇〇に何を入れますか?
今回の気持ちを切り替える質問「〇〇から観るとどう?」はいかがだったでしょうか? 簡単かつ効果的な手法なのでゴルフや仕事、日常生活でも活かしてもらえると嬉しいですね。