松山英樹はエルスにショットを誉められる
練習日の今日、世界選抜の練習ラウンドについて歩きました。私が見たのは、松山英樹選手、韓国のアン・ビョンフン、メキシコのエイブラハム・アンサー、地元オーストラリアのマーク・リーシュマンの4人の組。
松山選手はアン・ビョンフンと組み、偶数ホールは松山選手、奇数ホールはアンがティショットを放ち、2打目以降は交互に打つ、金曜日に予定されている“フォアサム”という競技形式の予行演習をしていました。グリーン周りは個人個人でそれぞれ練習をしていましたが、おそらくキャプテンのアーニー・エルスが指示をしているのでしょう、練習ラウンドからチーム戦を意識した練習を行うのは、
ちょっと意外でした。
こうなれば、きっと本番でも松山・アン組でプレーするんだと思います。ただ、あえて本番とは違う選手と組ませるなど情報戦を行なっている可能性もありますから、まだわかりません。このあたりが駆け引きも含めて楽しめるチーム戦の面白さですね。
松山英樹選手ですが、本人いわく調子は良くも悪くもないとのこと。18番でアーニー・エルスにショットを誉められるなど、良いショットもでてきているので、ぜひ世界選抜にポイントをもたらす活躍をしてもらいたいですね。
ジャスティン・トーマスがバンカーで砂を飛ばしたのはなぜ?
一方の米国選抜ですが、タイガー・ウッズ、パトリック・リード、パトリック・カントレー、ジャスティン・トーマスの4人でプレー。多くのギャラリーを引き連れていました。
さて、この組でいえば、注目はパトリック・リードです。実はリード、先週開催の非公式試合「ヒーローワールドチャレンジ」で、バンカーで素振りをする際にボールの後ろの砂を跳ね飛ばしたとし
て、ライの改善の違反でホールアウト後に2打罰を課せられているのです。リードといえば“問題児”で知られる選手。そのこともあって非常に大きな波紋を呼び、記者会見でもキャプテンであるタイガーにリードに関する質問が集中するなど、騒ぎはまだ収まっていません。
問題児をどう扱うか、タイガー主将も悩ましいところですが、上手くサポートしていたのがタイガーと仲のいいジャスティン・トーマスです。バンカーに入ると「ちょっと来て」とリードを呼び、「バンカーってこうやって打つんだっけ?」とバックスウィングで後ろに砂を飛ばしていました。要するに先週のリードの違反をネタにしたブラックジョーク。これは悪ふざけをしているのではなく、トーマスなりの気遣いでしょう。チームの雰囲気、会場の空気を良くするため、タイガー主将の負担を減らすためにあえてやっているという印象を受けました。
果たしてリードと組むのはタイガーか、トーマスか、あるいは……初日は「誰がリードと組むか」が話題になりそうです。タイガー自身は、リードの問題を「彼は優勝争いの中で2打罰を払っている。
もうこれで終わりにしないか」といった趣旨の発言をしています。
2年に1度の国際試合、ザ・プレジデンツカップは明後日木曜日に開幕。明日以降も引き続きウォッチしていきたいと思います。