シーズン中に体重が7キロも落ちてしまった
「今年は悪すぎました。来年は、初優勝はもちろん、1勝だけじゃなく、2勝ぐらいは必ずして、しっかり結果を残せる準備をオフにしたいと思っています」
そう話す松田はさっそく食事面から「改革」に乗り出しているという。
その中身は偏食傾向にある食事面の改善。昨年途中まで、主食は「ご飯派」ではなく、「パン派」だったと話す松田。理由は白いご飯の味がどうも苦手というもの。ただ「やっぱりパンだと(ラウンド中)お腹が空く」のに加え、シーズンに入ると体重が4〜5キロ減り、同時に飛距離も落ちてしまうのが悩みの種だったという。
今シーズン、持ち味でもあるドライバー平均飛距離は253.41ヤード(3位)と昨年の248.01ヤード(8位)から向上したが「もっと伸ばせた」という思いがあるという。
「開幕の『ダイキンオーキッドレディス』では体重が64キロで飛距離も270ヤードを超えるぐらいだったんですけど、シーズンが進むにつれて体重も落ちて(シーズン中盤前の)『中京テレビ・ブリヂストンレディス』のときには57キロまで落ちて、飛距離も240~250ぐらいまで落ちてしまったので。スウィングもすぐブレるようになるし、安定性も失われていましたね」
来年はその二の舞となるのを防ぐべく現在、松田は「1日5食」をノルマに体重減を防ぐ取り組みを行っているという。
「(同じブリヂストン契約プロの)宮里藍さんからも『食べる量は自分のペースでいいから食べられるときに、何回かに分けて食べたほうがいい』とアドバイスを頂いたので。3食分は必ず、オフは体重を増やしておきたい時期でもあるので、5回ぐらいに分けて食事を取るようにしています」と今オフは62キロをベスト体重に設定し‟食トレ“を実践中だ。
来年は「偏食」ではなく、食の課題克服での「優勝」をネタにしてもらう
松田曰く、解決すべき課題はさらに「白いお米」との相性だという。
「これまで焼き肉以外は、白いご飯自体が『無理』だったんですけど、少しづつ(ご飯の友が)増えてます。明太子、昆布、韓国のり……これと一緒ならば、白いご飯に味がついて食べられるようになっているので。食べられる(つけあわせ)範囲はどんどん増やしていきたいですね」
今オフは1日5食を最低ノルマにすべく、現在は「親子丼」や「炊き込みご飯」など、「米」の取り方を工夫し、徐々に白米摂取の幅を増やしていっているという。
松田のそんな偏食グセは今季の男女ツアー間でも、ちょっとした‟ネタ“にも上がっていた。
「ニトリレディス」などでコンビを組んだ清水重憲キャディが「食事の際に私が、ハム3枚しか、食べていない食事中の写真とかを写メで撮って、(男子でコンビを組む)堀川(未来夢)プロに送ったりしてるんです」
勝負をかける来年は、もりもりの白飯にがっついてパフォーマンスを向上させ、優勝トロフィーを掲げる姿を拡散してもらうつもりだ。