「ゴルフをつまらなそうにやってしまった」夏場の大失速を反省
今季は「パナソニック オープン」「中京テレビ ブリヂストンレディス」と5月に2勝を挙げ、前半戦終了時点では初の賞金女王も視界にとらえるほどに好調だった勝みなみ。
だが、6月中旬以降、夏場に入ると大失速。自ら「今年は75点。マイナス25点は……」と9月の「デサントレディース東海クラシック」まで予選落ち9試合と中盤の大スランプを切り出した。
不本意な結果に終わった成績以上に「正直、ゴルフが楽しくなかった。それが表情にも出てしまっていたのが大いなる反省点」と振り返る。
「これは本当に反省しないといけないです。そもそも私の去年が挙げた目標は『1年間、どんなときでも笑顔でプレーする』だったので。去年立てた目標をまったくできなかったことになる。来年こそは1年間を通じて、笑顔で、できるようにしたい。けっこうな減点です」
ジュニア時代から天真爛漫な性格で愛されキャラを持ち味としていただけに「成績が出ず、ゴルフが楽しくないときでも、どれだけ楽しめるか、楽しんでやっているかは私にとってはすごく大事なこと」。プレー中の雰囲気面も含めて、改めて‟柔らかさ“を追求していくという。
年末は実家の鹿児島の帰省後「年明けにひとまず3日間、韓国に旅行に行く予定があって……まずはエステに行ってきます。ウフッ♡」。女子力アップ励むのも「みなみスマイル」の復旧キャンペーンを兼ねているという。
また肉体面でも「しなやかさ、柔軟性をもっと求めていきたいので、今年からトレーニングにヨガを取り入れました」というから、やはり「やわらかく進化する」は2020年の勝のキーワードなのだろう。
トレーニングでは「ヨガ」で柔軟性アップ
「じつは今年はかなり背中がカチコチの状態でゴルフをやっていたので。トレーナーさんからも『よくこんな(ガチガチの)体でゴルフをしているね』と言われるほどだったので。それを改善しようと、トレーニングのメニューも組んでもらって、10月ぐらいからやっています。12月、1月、2月はけっこう詰めてやっていこうかなと思っています」
もともとツアーのなかでも飛ばしには定評のある勝。今季も平均ドライビングディスタンスは9位(249.60ヤード)と決して悪くないが、生まれ持った背筋力に柔軟性をつけ「ケガしやすい体ではなく、ケガをしにくい体で。柔らかい体で強く飛ばす」のを理想に掲げた。
現在は連日1時間「トレーニングにヨガを織り交ぜつつやっています。けっこうキツイですよ」と‟しなやかな“アスリートになるべくマイナーチェンジ中という。
「毎年言ってますが(笑)来年は『出る試合は全部勝ちたいです』」と恒例の全試合勝利宣言で締めた勝。2017年のプロ転向から来季はプロに入って足かけ4年目。これまでのイケイケ路線から、ゴルフもキャラも「大人っぽく・しなやかに」勝つ新境地の「勝みなみ」を披露するつもりだ。