ティショットか、パターか、アイアンか……なにかが達していない
ドライバーの飛距離が伸びて、曲がらなくなった。3パットが減った。アプローチでそこそこ寄せられるようになった。明らかに上達しているのに、いつまで経っても90が切れない。そんな時期って、ありますよね。
たとえば入学試験の場合、100点満点中80点を取ったら合格、79点以下は不合格という明確なラインがありますよね。79点で不合格になった人と、50点で不合格になった人では、きっと学力に明確な違いがあります。しかし、結果は同じ不合格。私はゴルフでもこれと似た現象が起こると思っています。
冒頭に挙げた例がまさにそれで、上手くなっているのにスコアの壁が突き抜けられないという場合、「合格ライン」に対して、ほんの少しだけなにかが足りていない状態だと思うんです。試験でいえば、あと一問正解すれば合格! という状態です。その紙一重が意外と重要で、スコア的には50点の人と79点の人であまり変わらなかったりすることがままあります。
たとえばその合格ラインを仮に、技術の「ブレークスルーライン」と呼ぶことにしましょうか。目標スコアが仮に90切りならば、ティショットか、アプローチか、パターか、あるいはメンタルか、マネジメントか……どこかにブレークスルーラインに達していない弱点があるんだと思います。極端な例をいえば、全ホールパーオンに成功しても、全ホール3パットだったらスコアは90ですからね(笑)。
なのでまずは、自分の技術の中でなにがブレークスルーラインに達していないのかを見極めることが重要だと私は思います。そして、たとえばティショットでのOBやミスがスコアを崩す要因だとしたら、ドライバーを練習しても良し、スプーンや、ユーティリティでのティショットを磨くという手もあります。もしかしたら、クラブを買い換えることでポンとブレークスルーラインを超えちゃうなんてこともあるかもしれません。
最後にひとつだけ。テストで「79点」を取り続けて、結果「不合格」になり続けると、どうしても心が折れそうになるもの。そういうときこそ、スコアに一喜一憂せずに、課題をクリアすることにフォーカスするのがベターです。
そうすれば、近いうちに必ずスコアカードに「合格!」といえるスコアを記入できると思いますよ!