植竹希望は2017年のプロテストに一発合格も、レギュラー本格参戦は2020年が初
植竹希望(うえたけ・のぞみ)は1998年7月29日生まれの東京都出身。父の影響で4歳のころゴルフを始める。東京都・日出高等学校に在学中の2016年に出場した「関東ジュニア」で優勝している。その試合の成績表をみると4位に一学年下の稲見萌寧、14位に同世代の原英莉花といった、レギュラーツアーで優勝経験のある選手の名前もあった。
同世代の吉川桃、小倉ひまわりは「同級生で、3年間同じクラスでした」(植竹以下同)という。
2017年に初挑戦したプロテスト挑戦は一発合格。しかしレギュラーツアー出場権をかけた予選会(QT)では54位。さらに翌年のQTも122位と、大きな壁にぶつかり、2018年、2019年ろ2年間ステップアップツアーを主戦場として戦った。
そして迎えた2020年シーズンの出場権を懸けたQTでは48位と昨年に比べ、大きくジャンプアップを果たした。
「同級生の渋野(日向子)さんをはじめ、畑岡(奈紗)さんも勝みなみさんも、みんな活躍しているので来季こそ絶対レギュラー参戦して頑張ってやりたいなと思って、今年1年間ずっと練習とトレーニングを必死にやってきたんです」(植竹)
松澤知加子に師事。メンタルトレーニングを取り入れてアプローチが改善
次々とレギュラーツアーで優勝を挙げる同級生たちに、大きな刺激を受けていたようだ。そんな彼女が2019年に一番変えたことが“コーチをつけたこと”。
「コーチを今年からお願いして、松澤知加子さんという方に教わっていて、メンタルトレーニングを取り入れたりしているんです。今まではアプローチが怖かったんですけど、恐怖心がだいぶ解消されて、そのおかげでいいプレーができるようになったかなと実感しています」
松澤知加子といえば「元祖美人プロ」として注目を集めたとして注目を集めた女子プロ。
頼れるコーチをつけて成長を実感しているのだと話す通り、ステップアップツアーの最終戦「京都レディースオープン」は4アンダーと2位タイ。第3ラウンドは降雨によるコースコンディション不良のため2日間の短縮競技になったが過去最高順位でフィニッシュした。
植竹希望の武器はドライバーの飛距離。バンカーショットも自信あり
そんな彼女の武器は2つある。
「ドライバーは得意で、飛距離は240~50(ヤード)くらいです。持ち球はドローですが、シチュエーションによってフェードも打ちます。あとはバンカーのサンドセーブ率はかなり高いと思うので、そこを見て欲しいです!」
ただ、課題もある。今季20試合のステップアップツアーに出場したが、来季レギュラーツアーで戦い抜くための“スタミナ”だ。
「身長が高いわりに体重が足りていないんです。今169センチあって57キロくらいしかないので、63~4キロくらいまではオフでガッと上げちゃいたい。ステップの最後のほうの試合のときは60キロくらいあって、そのときが一番調子よかったんですよね。スタミナが落ちちゃうと来年レギュラーツアーで通用しないとおもうのでしっかりトレーニングと、ごはんをいっぱい食べて頑張りたいと思います」
2020年シーズン前半はレギュラーツアーを主戦場とし、戦う植竹は“来季の目標”と“理想のゴルファー像”を教えてくれた。
「今の一番の目標はリランキングで上位につけて、後半戦出場できるようになることです。あとはやっぱりお客さんに見ていて楽しいなと思わせられるようなプレーヤーになりたいですね」
2020年は黄金世代の一員として、レギュラーツアーで活躍することはできるのか。植竹希望に注目だ。
レギュラーツアーで活躍することはできるのか!?植竹希望のプロフィール
名前 | 植竹希望(うえたけ・のぞみ) | 生年月日 | 1998年7月29日 | ゴルフ歴 | 4歳~ |
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出身地 | 東京都 | 身長 | 167センチ | プロ転向 | 2017年7月29日(89期生) |
出身校 | 日出高等学校(東京都) | 血液型 | O型 | 得意なクラブ | ドライバー |