G410の低スピン性能がハマった
2019年シーズンの賞金ランキング4位、ドライビングディスタンスでは1位を獲得したチャン・キム。2017年の終盤から腰痛に悩まされ、2018年は試合どころか練習すらまともにできない状況だったことを考えると、見事なカムバックを果たした。復活の影には自信を取り戻したドライバーショットがあった。
「思っている弾道が打てるようになり、球筋が好調の時に戻ってきました。僕はヘッドスピードが速く、もともとスピンが多いスウィングなんです。今使っているクラブは低スピンで飛んでくれるので、思い切り振っても吹き上がることがなく、安心して振れます」
昨年から使用しているシャフト、フジクラの「ベンタス」も復活に一役買っている。
「米国仕様のシャフトです。素直にしなってくれるので、とても安心感があります」
日本オープンでは狭く難しい古賀GCを飛距離でねじ伏せたが、その後もフェアウェイウッドのシャフトもベンタスにチェンジし、ドライバー意外のクラブの精度アップも図った。
今シーズンの目標は賞金王。さらに、海外メジャーでの活躍も誓う。チャン・キムの飛距離は間違いなく世界トップレベル。日本で技術を磨き、再び世界に挑む。
【チャン・キムの14本】
1W:ピン G410 LST(9度、ベンタス ブラック(7)、硬さX)
3W:ピン G410 LST(14.5度、ベンタス ブラック(8)、硬さX)
3I~PW:ピン ブループリント(ダイナミックゴールド ツアーイシュー、硬さX100)
52度:ピン グライドフォージドウェッジ(ダイナミックゴールド ツアーイシュー、硬さX100)
56度:ボーケイ SM7(ダイナミックゴールド ツアーイシュー、硬さX100)
60度:ボーケイ ツアープロト(ダイナミックゴールド ツアーイシュー、硬さX100)
PUTTER:ピン シグマ2 ヴァラー
週刊ゴルフダイジェスト1/28号「pro's spec」より。撮影/大澤進二