PGAツアー「フェニックスオープン」を取材する月刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウの目に留まった練習器具。現地からのホットなレポートをお届け!

PGAツアーの練習日には練習器具が所狭しと並ぶ

ケンジロウです。アリゾナ州のスコッツデールからお届けしております。そうです、今週はTPCスコッツデールで行われるフェニックスオープンです。我々取材陣は、ファーマーズインシュランスオープンのあったサンディエゴからアリゾナに移動してきました。

マーク・リーシュマンの優勝を見届けてから、陸路でアリゾナまで約7時間かけての車移動。夕方の4時にサンディエゴを出て、アリゾナの宿についたのは夜の12時近く(サンディエゴとアリゾナは時差が1時間あります)。

車はメキシコとの国境沿いを走るのですが、途中に検問があって、通過する際に警察の方がこちらを窓越しにジロッと見てくるんです。何も悪いことをしていないのに、なんだか冷や冷やしちゃうのは僕だけでしょうか。通り過ぎた後、逃げるようにスピードを出しちゃいましたよ(笑)。

松山英樹は例年陸路でフェニックス入りしていましたが、今年はサンディエゴから飛行機でフェニックスに入ったそうです。日曜日まで試合をやっていたというのに、もう月曜日にはコースに現れ、パットとショットの練習を入念に行っていました。フェニックスオープンは16年と17年と連覇している大会で相性がいいですからね。調整に余念がなく、気合十分という感じでしたよ。

さて、今日の話題はというと、とある練習器具についてです。PGAツアーの練習日には、練習グリーンの周りに各メーカーのパターや、練習器具などが所狭しと並ぶのですが、今日は見たことのないとある練習器具に目が留まりました。

画像: スウィングアークが大きくなるという練習器具「ブラッド」を開発したダッチさん

スウィングアークが大きくなるという練習器具「ブラッド」を開発したダッチさん

グリップ矯正用のグリップが差してあるへんてこな棒です。筒のようなものが長さ違いで二つ棒にくっついていて、見た感じでは“振る練習器具”のようです。その練習器具を片手に持って、いろんなプロにデモンストレーションしていたサングラスをした大柄な方、ダッチさんに使い方を聞いてみました。

「この練習器具はブラッドと言います。使い方はいろいろあるんですけど、まずはストレッチですね。この長いほうの筒を右手で持って、筒を引っ張るようにして、バックスウィングで右手を大きく広げていきます。グーっと胸が伸展して、スウィングアークが大きくなるんですよ」(ダッチ)

言われるがままに試しにやってみると……、んー、確かに。これだと腕が縮こまらずに、バックスウィングを深く入れることができますね。しかも自然と左サイドの側屈ができている。

画像: 練習器具を試しその効果を実感したケンジロウ

練習器具を試しその効果を実感したケンジロウ

「伸びをしたあとは、ちゃんとグリップして、棒を振ります。アドレスで筒が下に下りるのを待つことで、まずは正しく前傾できていることが確認できます。続けてトップで短い筒が手元側に下りるのを待つことでトップの間をつくることができます。最後にインパクト以降で筒同士がぶつかって音が鳴るように振るんです。リリースを遅らせるようなイメージですね。手先で振っていると、ダウンスウィングの早い段階で音がなってしまいます。体主体のスウィングができるようになりますよ」(ダッチ)

この1本の棒で実にいろんなことができるみたい。気になるお値段はというと……、$150とのこと。日本円でだいたい1万6000円ぐらいか。これが高いと思うか、安いと思うか。でもグリップといい、振り心地といい、筒をセパレートしているところといい、よーく考えられているなと思いますね。聞けば、ダッチさんはツアープロのコーチでもあり、このTPCスコッツデールでプロを教える中でいろんな練習器具を開発しているとか。

他にも「ブラインドストライク」というボールを隠してパットやアプローチをする練習器具を出していて、それがいちばんのヒット商品だそうですよ。そちらのほうも、また明日にでも性能をチェックしてみますね。

以上、TPCスコッツデールよりお届けしました。

写真/姉﨑正

画像: 癒し系女子プロ・蛭田みな美のラウンドを秋山真凜が生レポート!バーディなるか!? youtu.be

癒し系女子プロ・蛭田みな美のラウンドを秋山真凜が生レポート!バーディなるか!?

youtu.be

This article is a sponsored article by
''.