セカンドショット以降は、残り距離だけ調べて、それを元にクラブを選んでショットする。そんなゴルファーは多くいる。しかし、「上級者は残り距離だけでなく、様々な要素を考えて1打に臨んでいるんです」と関東在住匿名5下シングル氏は言う。スコアを守る、ショットの前に考えるべきことを教えてもらった。

技術的なミスではなく、「考え方のミス」でスコアを崩していませんか?

最近同じ組でプレーされた方は(仮にAさんとしましょうか)、今まさにゴルフに夢中という印象のゴルファーでした。スコアは120くらいとのことでしたが、見るからにゴルフが好き、楽しくて仕方ないという様子で、こちらまで楽しい気持ちになってきます。

画像: ゴルフ場ではいろいろな状況い出くわすもの。「残り距離」だけでクラブを決めるのはちょっと淡白。では、何を考えるべきか?

ゴルフ場ではいろいろな状況い出くわすもの。「残り距離」だけでクラブを決めるのはちょっと淡白。では、何を考えるべきか?

Aさんのプレーを見ていて、感じたことがあります。スコアは120。プレーは早い。このふたつから言えることはひとつで、ひとつのショット、ひとつのパットにかける時間が短いということ。ちょっとプレーが淡白なんです。

たとえば残り100ヤードで、ライは左足上がりという状況。左足上がりではインパクトでロフトが寝ることが多く、ボールが上がりやすく、その分飛距離が落ちやすくなります。かといってロフトを立てるようにインパクトすれば、短い番手を持つ分左への引っかけが怖い。ピンポジションや風の状況も当然、考える必要がある……と、ある程度経験のあるゴルファーなら思う場面です。

でも、Aさんは「残り100ヤードか! ピッチングでぴったりだな」くらいの意識で打ってしまい、結果、うまく打てたのにショートしたりしてしまうんです。これはもったいない! スウィングはミスしていないのに、考え方のミスをしているからです。本当はもっといいスコアであがれるのに! と、つい思ってしまいます。

Aさんはきっと、周りのペースを乱さないこと、プレーファストを実行することをすごく大切にしているんだと思います。それは素晴らしいことですが、もう少し1打に執着するだけで、スコアはけっこう変わってくると思うんです。

おおよそ残り100ヤードだな、左足上がりだな、アゲンストだな、ポンポジはセンターやや左だな……といったことをカートに乗りながらでもジャッジしておけば、ミスの確率は減ります。つまり、スコアが良くなる可能性が高まるんです。

1打にかける時間がほんのわずかに増えたとしても、それでスコアがハーフで3打とか5打違ったら、トータルではむしろそちらのほうがプレーファストになるはず。そう伝えたところ、Aさんも次回から実践してみると喜んでくれました。

次回Aさんとのプレーが、今から楽しみです!

This article is a sponsored article by
''.