技術的なミスではなく、「考え方のミス」でスコアを崩していませんか?
最近同じ組でプレーされた方は(仮にAさんとしましょうか)、今まさにゴルフに夢中という印象のゴルファーでした。スコアは120くらいとのことでしたが、見るからにゴルフが好き、楽しくて仕方ないという様子で、こちらまで楽しい気持ちになってきます。
Aさんのプレーを見ていて、感じたことがあります。スコアは120。プレーは早い。このふたつから言えることはひとつで、ひとつのショット、ひとつのパットにかける時間が短いということ。ちょっとプレーが淡白なんです。
たとえば残り100ヤードで、ライは左足上がりという状況。左足上がりではインパクトでロフトが寝ることが多く、ボールが上がりやすく、その分飛距離が落ちやすくなります。かといってロフトを立てるようにインパクトすれば、短い番手を持つ分左への引っかけが怖い。ピンポジションや風の状況も当然、考える必要がある……と、ある程度経験のあるゴルファーなら思う場面です。
でも、Aさんは「残り100ヤードか! ピッチングでぴったりだな」くらいの意識で打ってしまい、結果、うまく打てたのにショートしたりしてしまうんです。これはもったいない! スウィングはミスしていないのに、考え方のミスをしているからです。本当はもっといいスコアであがれるのに! と、つい思ってしまいます。
Aさんはきっと、周りのペースを乱さないこと、プレーファストを実行することをすごく大切にしているんだと思います。それは素晴らしいことですが、もう少し1打に執着するだけで、スコアはけっこう変わってくると思うんです。
おおよそ残り100ヤードだな、左足上がりだな、アゲンストだな、ポンポジはセンターやや左だな……といったことをカートに乗りながらでもジャッジしておけば、ミスの確率は減ります。つまり、スコアが良くなる可能性が高まるんです。
1打にかける時間がほんのわずかに増えたとしても、それでスコアがハーフで3打とか5打違ったら、トータルではむしろそちらのほうがプレーファストになるはず。そう伝えたところ、Aさんも次回から実践してみると喜んでくれました。
次回Aさんとのプレーが、今から楽しみです!