次に勝つのは……やっぱりプラチナ世代? それとも!?
編集部:前回は国内女子ツアーのベストスウィンガーをえらんでもらいましたが、今回は初優勝しそうな選手をひとりだけ挙げてください。
目澤秀憲(以下目澤):初優勝か……わからないです(笑)。
黒宮幹仁(以下黒宮):これは難しい。でも僕はパッと一人浮かびました。今年優勝争いする確率は高いと思いますよ……怒られるかな、鈴英に(笑)。
編集部:では黒宮コーチから発表してください。
黒宮:(名前を書いたボードを見せて)安田祐香ちゃんです。アマチュアのときからプロの試合に出ているときのゲーム運びを見ていましたが、いつ勝ってもおかしくないと思いました。対等に上の選手と戦っていたんですよ。
目澤:うん、本当にそうだね。
編集部:具体的にいうとどういったところが優れていますか?
黒宮:ティショットからショートゲーム、マネジメントも含めてレベルが高いんです。とくにパッティングが上手かったのが印象に残ってます。本当にさらっと勝ってくる可能性があると思います。
目澤:そうだね。
編集部:ボードの右下には松田プロの名前がありますが――。
黒:ここはちょっと期待を込めてですね(笑)……さすがに他の選手の名前を出して、自分が教えている選手を挙げないわけにはいきません。
目澤:そうか、もう勝っていると思ってた。彼女は一度勝ったら、本当に賞金女王を狙える選手だと思うんですよね。
黒宮:でも、違う選手の名前を書いてるっすよね(笑)。三ヶ島かなちゃんですか。
目澤;彼女の名前を挙げた理由っていうのは、練習している姿を見ていてもひときわ安定感があるんです。シャフトメーカーのツアー担当さんや色々な方から話を聞いても、どんな人も「彼女は次来るよね」っていうんですよ。成績や動画を見たりしていくと、データも揃っているし、勝てる要素が詰まっている。
黒宮:うん、彼女は可能性ありますよね。
目澤:あと注目している点は、渋野日向子ちゃんのコーチの青木(翔)さんと契約しましたよね。記事でみたんですけど、飛距離アップを目指してスウィングを変えていったりしているとか。スウィングを変えたから、コーチを付けたからいい、というわけではなくて、単純にゴルフと向き合っていく姿勢がそういう変化を生んでいると思います。結果を出したらゴルフ界が盛り上がるという期待も込めています。
(つづく)