ゴルフ場にはジャケットを着ていく必要があるのか、ないのか!? 着ていく必要があるのならば、どんなジャケットを着ていけばいいのか? 堅苦しく考えすぎず、ポイントだけ押さえておけば大丈夫!
ゴルフ場にジャケット着用はマストか
「ゴルフ場にはドレスコードがあるからな。襟付きのシャツにジャケット、革靴でくるように!」
初心者のころ、そんなふうに先輩ゴルファーから教えられたゴルファーは少なくないだろう。しかし、2度、3度とゴルフ場に足を運び続けるうち、こうも思うはずだ。「あれ、ジャケット着ていない人、けっこういるな」と。
ゴルフのプレーウェアでコースに足を運ぶ人は少なくないし、プレー終了後もジャケットを着ずにラフなブルゾン姿で精算を済ませ、帰路につく人も少なくない。そういった姿を見て「なんだ、別にジャケット着なくてもいいんじゃないか」と思う、といった流れはゴルフビギナーあるあるのひとつだろう。
では、ゴルフ場にはジャケットを着ていく必要があるのか、ないのか。そこには明確なひとつの答えが存在する。「コースによる」というものだ。
たとえば、2020年の東京オリンピックのゴルフ競技が開催されるのは日本を代表する名門コース、霞ヶ関CCだが、その公式サイトにはドレスコードについてこう明記されている。
「ご来場の際は上着(ブレザー・ジャケット)を着用願います。 (ただし、6月15日~9月15日は任意とします)ブルゾン・ジャンパー類でのご来場はお断りいたします。 」(霞ヶ関CC公式サイトより引用)
見ての通り、霞ヶ関CCのクラブハウスに足を踏み入れるためには、夏期を除けばジャケットの着用が必要なのだ。その一方で、東京都のとある河川敷コースの公式サイトでドレスコードの欄を見てみると、ジャケット着用を求める文言は見当たらない。それよりもさらにドレスコードを緩和して、たとえば夏期はTシャツなどでの来場も可とするゴルフ場も少数ではあるが増加傾向にある。
コースにジャケットを着ていくべきか、着ていく必要がないかは、このようにコースによるとしか言えない部分がある。
求められているのは「雰囲気に相応しい服装」
一体なぜ、このような状況にあるのだろうか。まず、名門コースになぜジャケットを着ていかなければならないのかを、再び霞ヶ関CCの公式サイト内“霞ヶ関ドレスコード”の項から、その冒頭部分を引用して考えてみよう。
「服装については当倶楽部の伝統・文化と一体のものであり、ご来場時・プレー時・倶楽部ハウス内、夫々に、当倶楽部の雰囲気に相応しい服装が求められます。従って、服装は当倶楽部の品位と伝統を守った、色・柄・デザイン等とともに、着方・履き方・身に着け方にもご配慮いただくようお願いいたします。」(霞ヶ関CC公式サイトより引用)
このように、「倶楽部の雰囲気に相応しい服装」の一部として、来場時のジャケット着用が求めらているというわけだ。逆に、コースの雰囲気がジャケットの着用を求めない=カジュアルなコースであれば、ジャケットを着なくても大丈夫ということになる。
社員が若者中心のベンチャー企業ではTシャツに短パンで出社が許される場合もあるだろうし、歴史と伝統ある企業ではスーツにネクタイでの出社が求められるのにたとえられるかもしれない。ルールというより、マナーという側面が強いのだ。
「上司の家にお邪魔するとき」「結婚式の二次会」「恋人の実家を初めて訪ねるとき」……そういった場合はジャケットを着用し、えり付きのシャツを着て、そのシャツはズボンにインしていくものではないだろうか。
それらはすべてその場の「雰囲気に相応しい服装」ということができるはず。なので、ゴルファーには(少々手間だが)次に行くコースがどんな雰囲気なのかを調べることが求められるというわけだ。これは初心者に限らず、すべてのゴルファーがやるべきことだといえる。
もちろん、いつも行くゴルフ場がドレスコードのない(ゆるい)コースであり、他のコースには行かないというのであれば、ジャケットを着ていく必要はないだろう。それもまた、そのコースの「雰囲気に相応しい」ということだからだ。なんの問題もない。
このような理由から「ゴルフ場にはジャケットを着ていくべきか」という問いは、「コースによる」のだ。
ジャケットは「とりあえず持っていく」のがおすすめ
ただ、これは「ゴルファー一人一人が毎回着ていく服装を考える必要がある」ということでもあり、それを面倒だと感じる人もなかにはいるはずだ。サッカーや野球のようにユニフォームがあればそれを着ればいいが、そうでないから難しい。
そこで、一部のゴルファーが実践している方法として勧められるのが、どのゴルフ場に行く場合でも、ジャケットを「とりあえず持っていく」という選択肢だ。
たとえば、友人からパーティに誘われたとしよう。それを飲み会程度に考えて、Tシャツ姿で出かけたら、会場は全員スーツ着用だった……なんてことは実生活で起こり得る。そういうとき、とりあえずジャケットだけでもあれば、なんとかサマになるといったことも多くあるはず。ゴルフ場でも同じで、とりあえずジャケットを携帯しておけばなにかと安心なのだ。
とくに都市部在住のゴルファーの場合、行き帰りの移動時間がそれなりに長いケースもあり、ジャケット着用だとどうも肩が凝る、といった悩みはつきもの。名門コースに行くのであれば、それなりにカチッとしたジャケットを着ていくが、そのようなジャケット(と、それに合わせたシャツ、ズボン、靴)をどのコースに行く場合も着ていくのはちょっと……といった風に感じるものだ。
なので、とりあえず持っていけるジャケットがあると大変便利。この場合、なるべく軽量で、なおかつシワになりにくく、できれば自宅で洗濯もできるものがベターだ。クルマで行くのであれば、助手席やラゲッジスペースにラフに置いて、コースについたらサッと羽織れて、サマになる。シワにならないように丁寧に扱わなければならないジャケットのほかに、そんなふうに気軽に羽織れるジャケットがひとつあると重宝する。
最近だと、ゴルフウェアメーカーがナイロンなどのシワになりにくい素材でコースに着ていくためのジャケットを販売しているケースもあるし、小さく畳めるパッカブルジャケットなんていうものもある。そのようなジャケットの下にプレーでも着るポロシャツ、そしてチノパンといった格好であれば、ほとんどのゴルフ場で入場を断られることはないはずだ。また、色は無地、あるいは柄でもシンプルなものが、やはりゴルフ場には似合う。
マナーとは違う観点からも、プレー後にクラブハウスのレストランでお茶をするとき、コンペであればプレー後の表彰式などでは、ジャケットを着ていくと“サマになる”ということは大いに言える。単純に、ゴルフ場という非日常の場所でさりげなくジャケットを着こなす大人はカッコ良く見えるものだ。
「ゴルフ場にはジャケットを着ていかなくてはならない」ということは必ずしもすべてのゴルフ場には当てはまらない。ただ、ゴルフを楽しむ大人として、どこでプレーをする場合であってもサクっとジャケットを着こなしていけると、周囲から「やるな」と思われる……かも。
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