オノフ赤シリーズの2020年最新ドライバー「オノフAKA」「オノフAKA RD5900」を、ギアオタク店長ことクラブフィッター・小倉勇人が試打。性能比較・解説してもらった。

オノフの2020年モデルが発売された。今回モデルチェンジをしたのが「オートマチックなクラブでやさしく飛ばす」がコンセプトの「オノフ赤」シリーズ。その中でも今回はドライバーに力を入れてきた。通常1モデルの場合が多いのだが、今回は2モデルをラインナップ。それぞれどのようなクラブなのか、クラブフィッターの小倉氏に解説をお願いした。

画像: オノフ赤シリーズの最新ドライバー2モデルをクラブフィッター・小倉勇人氏が試打した

オノフ赤シリーズの最新ドライバー2モデルをクラブフィッター・小倉勇人氏が試打した

まず今回新規にラインナップされた「オノフAKA RD5900」は、小倉氏によれば「オノフ赤のコンセプトを最大限に具現化したモデル」だという。

「5900という数値はヘッド左右慣性モーメントの数値を表していて、この数値はルール上の上限値になります。慣性モーメントはゴルフクラブに当てはめると数値が高いほど、芯を外したときにヘッドがブレにくいということになりますので、少々芯を外しても慣性モーメントの高さで直進性を高め、安定した弾道が打てる設計になっています。その他にもパワートレンチと呼ばれる独自のソールの溝が、インパクト時のエネルギーロスを防ぎ、初速を高め、芯を外した時の飛距離ロスを少なくする技術などが搭載されています」

画像: オノフAKA RD5900ドライバー

オノフAKA RD5900ドライバー

チタンボディをベースに、ボディのトウ・ヒール部はカーボン素材で構成。ソール後方に高比重ステンレスウェートを配する深重心設計で高慣性モーメントを実現している。実際に小倉氏が試打した感想を聞いてみよう。

「実際に打ってみましたが、本当に曲がらないです。狙った方向にズドンと強い弾道が飛んでいきます。インテンショナルに曲げてもみましたが、普段ならスライスする弾道が、軽いフェードぐらいにしかなりませんでした。打点のミスには非常に強い。つかまりも良いのですが、極端ではないのでフックに悩む方でも使えると思います。ドライバーが苦手な方にはお勧めですね」

もう1本の「オノフAKA」も、オートマチックに飛ばすというコンセプトはRD5900と同じ。相違点は何なのだろうか。

画像: オノフAKAドライバー

オノフAKAドライバー

「相違点としては、弾道調整機能を搭載しているところ。ヘッドの性能で打点の強さを演出しながらも自分の好みの弾道に調整できるようにすることで、好みに合った弾道をオートマチックに打ちやすくするといった仕様になっています」

弾道調整機能は他ブランドのモデルでも採用されていることが多いが、小倉氏はオノフ独自の「ライ角の調整がフラット側に調整幅を持たせている仕様」を評価した。

「一般的な弾道調整機能はアップライト側、つまりさらにつかまる仕様に調整できるモデルが多いのですが、AKAは逆になっています。ヘッドの基本性能をつかまりを抑えた仕様を調整でつかまるようにするのではなく、基本性能をつかまり仕様にしておき、つかまり過ぎる場合に調整できるようにしてあります。この辺にアベレージゴルファーを中心に考えて設計しているという事が伺えます」

では、オノフAKAを打った小倉氏の感想を聞いてみよう。

「打ってみると、つかまりが良い印象でストレートを意識すると軽いドローが出るような仕様になっています。スピン量は適度かやや少なめぐらいの印象で強い弾道ですね。コンセプト通りオートマチックにドローが打てるクラブに仕上がっています。今回のオノフ赤シリーズは開発の視点は違いますがどちらもドライバーが苦手なアベレージゴルファーのことを良く考えて設計されていると感じました。それぞれ質の違うやさしさがありますね。ぜひ打ち比べてみてもらい、どっちが自分にとってやさしいのか体感してみて欲しいクラブです」

協力/ユニオンゴルフクラブ

画像: YouTube youtu.be

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