本来であればマスターズウィークであった今週、今ごろは各メディアが事前情報を伝え、専門誌が見どころを紹介し……とゴルフ界はマスターズ一色に染まるはずだったが、残念ながら今年は例外。
しかし、桜の開花とともに春を告げるマスターズがないとどうも季節感を味わえないというゴルファーは少なくないはず。というわけで、マスターズロスを埋め合わせるべく、妄想マスターズということで、もしマスターズが開催されていたら誰が勝っていただろうか? を予想してみよう! というのが本企画の趣旨。
さて、予想の前に有力選手を挙げてみよう。まずは現時点でのPGAツアーのポイント上位10名。今シーズン好調をキープしている選手たちなので、マスターズでも好結果が期待できたはずだ。
1位 イム・ソンジェ
2位 ジャスティン・トーマス
3位 ロリー・マキロイ
4位 ブレンドン・トッド
5位 ウェブ・シンプソン
6位 パトリック・リード
7位 マーク・リーシュマン
8位 ラント・グリフィン
9位 セバスチャン・ムニョス
10位 松山英樹
このなかでいえば、ポイントランク1位のイム・ソンジェはなにかやりそうな雰囲気がある。優勝こそないものの10位にはいっている松山英樹も当然、見逃せない選手だ。
続いては、現時点での世界ランクトップ10の選手たち。
1位 ロリー・マキロイ
2位 ジョン・ラーム
3位 ブルックス・ケプカ
4位 ジャスティン・トーマス
5位 ダスティン・ジョンソン
6位 アダム・スコット
7位 パトリック・リード
8位 パトリック・カントレー
9位 ウェブ・シンプソン
10位 トミー・フリートウッド
世界ランクトップ10となると、誰が勝っても不思議はない。世界ランク1位でマスターズに臨む(はずだった)マキロイがグランドスラムをついに達成するかが、大きな注目を集めることになったはずだが、昨年2位タイでメジャーにとにかく強いブルックス・ケプカも本命の一人。同じ2位タイのダスティン・ジョンソンも注目だ。
続いて、今年に入ってのPGAツアー優勝者がこちら。直近での好調選手たちなので、勢いそのままに……という可能性は大いにあるはずだ。
ジャスティン・トーマス
キャメロン・スミス
アンドリュー・ランドリー
マーク・リーシュマン
ウェブ・シンプソン
ニック・テイラー
アダム・スコット
パトリック・リード
ビクトル・ホブラン
イム・ソンジェ
今年好調といえばジャスティン・トーマスか。今年に入って5戦して優勝、予選落ち、3位タイ、予選落ち、6位タイという波の激しい成績を残しており、ハマれば一気にリーダーボードのトップに立ちそう。仲のいいタイガー・ウッズからグリーンジャケットを着させられるシーンが実現すれば、感動を呼びそうだ。
最後に、過去5年の優勝者がこちら。
2020 タイガー・ウッズ
2019 パトリック・リード
2018 セルヒオ・ガルシア
2017 ダニー・ウィレット
2016 ジョーダン・スピース
なんといっても2020年のマスターズは、タイガー・ウッズの連覇、そしてジャック・ニクラスの持つメジャー18勝の最多勝記録に迫るメジャー16勝目、そして歴代1位となるツアー83勝目を手にできるかどうかが最大の注目となるはず(だった)。
そして、ここまで4つのカテゴリーを紹介したが、唯一全カテゴリーに名前が挙がる選手が一人だけいる。それが、パトリック・リード。マスターズ2勝目に向けてチームの総力を挙げて調整を進めていただけに、開催されていれば本命候補の一人だったのは間違いないだろう。
タイガーを軸に、マキロイ、ケプカ、リード、トーマスら世界ランク上位選手が激戦を繰り広げるなか、イム・ソンジェら新世代、そして日本代表の松山英樹が上位を伺う……そんな展開になったら寝不足は必至。
さて、以上の4カテゴリーを総合しての“有力候補リスト”が以下。サンデーバックナイン、リーダーボードの一番上にいるのは果たして……?
アンケート! マスターズがもし今週開催されていたら……勝つのは?
有力選手を挙げてみたが、昨年優勝争いに最後まで絡んだフランチェスコ・モリナリ、上位で戦ったトニー・フィナウや悲願のメジャー獲りに燃えるリッキー・ファウラー、ジェイソン・デイにマット・クーチャー、ゲーリー・ウッドランドにシェーン・ローリーといった昨年のメジャー王者たち……と数え上げればほかにも有力選手は何人もいる。
やはりマスターズは“妄想”するだけで面白い。残念ながら今週オーガスタの地でマスターズは開催されないが、新型コロナウイルスが収まり、秋ともいわれる新日程で無事に開催されることを今はただただ願いたい。