ドライバーからウェッジまで「ツアーAD」で統一
昨年はツアー初優勝を含む2勝を挙げた柏原明日架。今年はもうひとつ上のレベルへステップアップすることを自らに課している。 そのために必要なのは「フェアウェイキープ率」と「パーオン率」を上げることだと分析。そこで柏原が行ったのが、シャフトすべてをチェンジすることだった。
「課題はフェアウェイキープ率とパーオン率ですが、とくにパーオン率は50位以内に入ったこともほぼないんです。ここを改善しないともっと上にはいけないなと思いました。スウィングはよくなっていたので、シャフトをすべて見直すことにしました」
柏原がクラブをチェンジするには3つの段階がある。まず「打ってみていい球が出る」こと。次に 「データを計測していい数字である」こと。最後に「コースで試して納得ができた」場合にチェンジする。選んだのは、ツアーAD TP。これを、ドライバーから11番ウッドまでに採用している。アイアンとウェッジはツアーAD AD-85だ。
「思い切ってシャフトを替えたことで、感覚的にも、数値的にも納得いくものになりました」
柏原は数字をかなり重視している。感覚だけに頼らず結果を何よりも大事にする。今回はシャフト にとどまったが、それでもここまでのチェンジは今までにないもの。だからこそ試合での結果が良くても悪くても楽しみだと柏原は嬉し そうに話す。
【柏原明日架の14本】
1W:キャロウェイ ローグスター(9.5度、ツアーAD TP-5、S)
4W:キャロウェイ ローグスター(17度、ツアーAD TP-5、S)
7W:キャロウェイ ローグスター(21度、ツアーAD TP-6、S)
9W:キャロウェイ ローグスター(23度、ツアーAD TP-6、S)
11W:キャロウェイ ローグスター(25度、 ツアーAD TP-7、S)
6I~PW:キャロウェイ APEX(ツアーAD AD-85、S)
48度、52度、56度:キャロウェイ マックダディ4(ツアーAD AD-85、S)
PUTTER:オデッセイオーワークス2ボール
BALL:キャロウェイ クロムソフトX TT
週刊ゴルフダイジェスト4/21号「pro's spec」より。撮影/有原裕晶