昨年冬から現在まで、2020年を戦う最新クラブが続々と発表・発売され、ゴルファーの選択肢はさらに広まった。そこで「今どのドライバーに注目しているのか」を、ゴルフクラブに精通した専門家たちに聞いてみよう! 今回はゴルフトレンドウォッチャー・コヤマカズヒロが2020年の最新ドライバーのトレンドを分析しつつ、注目の10モデルをピックアップした。

時代は繰り返す。2020年ドライバーは「低スピン化」が再ブーム

2020年モデルの見逃せない傾向は、低スピン化したモデルが増えたということです。これは歴史的な文脈を見る必要がありますが、SLEルール(編注:俗にいう高反発規制。2008年〜)が施行されたこの10年あまり、バックスピン量を減らすことイコール進化だった時代があります。

一時は極端な低スピンモデルが登場したこともありますが、低スピンになると、ボールが上がらなかったり、結果が不安定になりやすいため、近年は適度にスピンが入るように、少し揺り戻しがあったように思います。ですから、今年また新たに低スピンモデルが増えたというのは、大きなトレンドだと感じます。

その代表は、テーラーメイド「SIM」シリーズでしょう。かなり歯ごたえのあるヘッドで、おすすめは松山英樹も愛用する「SIM MAX」です。

画像: テーラーメイド「SIM MAX」

テーラーメイド「SIM MAX」

同じく歯ごたえがあるのが、コブラの「スピードゾーン」で、かなりパワーヒッターでないとボールが上がらない低スピンな仕上がりになっています。おすすめはやさしい兄弟モデルの「スピードゾーン エクストリーム」です。こちらも低スピン性能が高いです。

画像: コブラ「スピードゾーン エクストリーム」

コブラ「スピードゾーン エクストリーム」

ミズノ「ST200」、ヨネックス「EZONE GT435」も低スピン系で、ヘッドスピードが速い人、スピン量が多くエネルギーをロスしている人は、かなり飛距離アップできそうです。

画像: ミズノ「ST200」(左)、ヨネックス「EZONE GT435」(右)

ミズノ「ST200」(左)、ヨネックス「EZONE GT435」(右)

本間ゴルフ「TR20 440」は、前作「TW747 455」のほうがハード仕様だったと感じます。個人的には前作のほうが好みですが、市場に受け入れられるためにも、より現実のユーザー動向に寄せた印象です。

画像: 本間ゴルフ「TR20 440」

本間ゴルフ「TR20 440」

「マジェスティ コンクエストBK」は、マジェスティとしてはハードですが、2015年に発売された「マジェスティ バンキッシュ」比べると寛容性があり、バランスが良くなりました。こちらもスピン量を抑えた強弾道が出やすいドライバーです。

画像: マジェスティ「マジェスティ コンクエストBK」

マジェスティ「マジェスティ コンクエストBK」

注目したいのは「オノフAKA」シリーズ。兄弟モデルの「オノフAKA RD5900」も特異な形状でありながらバランスが良い秀作ですが、ノーマルモデルは、つかまるし、ボールも上がるのに適度に低スピン弾道になり、そのさじ加減に上手さを感じます。こちらのほうが合うゴルファーは多いでしょう。

画像: オノフ「オノフAKA」

オノフ「オノフAKA」

キャロウェイ「マーベリック」シリーズでは、最後に発売となる「マーベリック マックス」がおすすめ。打点のブレに強い同シリーズの良さがありつつ、寛容性に優れ、ボールのつかまりもいい。一般的なゴルファーであれば、こちらが本命という印象です。

画像: キャロウェイ「マーベリック マックス」

キャロウェイ「マーベリック マックス」

あと2モデル、あげるとすればダンロップ「ゼクシオX」とリョーマゴルフ「マキシマII タイプV」です。

画像: ダンロップ「ゼクシオX」

ダンロップ「ゼクシオX」

前者は、20年続いたブランドの良さを継続しつつ、新しいカテゴリーに向けて作られた挑戦意欲が魅力。後者は、流行から離れた場所で独自のコンセプトで作られた点がユニークだと感じます。

画像: リョーマゴルフ「マキシマII タイプV」(写真/メーカー提供)

リョーマゴルフ「マキシマII タイプV」(写真/メーカー提供)

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