本間ゴルフの2020年最新ドライバー「TR20 460」「TR20 440」の2モデルを、ギアオタク店長ことクラブフィッター・小倉勇人が試打。性能比較・解説してもらった。

日本国内に工場を持ち、高い技術力を誇る総合ギアメーカーの本間ゴルフ。その高い技術で生み出されるクラブはプロアマ問わず世界中たくさんのゴルファーに支持されていて、とくに最近では欧米で注目されている。

TR20ドライバーは、そんな欧米で戦うツアープロなどの意見を参考に設計されたモデルでかなりの意欲作。一体どんなクラブに仕上がっているのか小倉氏に解説してもらった。

画像: 本間ゴルフの最新モデル、TR20シリーズのドライバー2モデルをクラブフィッター・小倉勇人氏が試打した

本間ゴルフの最新モデル、TR20シリーズのドライバー2モデルをクラブフィッター・小倉勇人氏が試打した

TR20シリーズのドライバーはヘッドサイズの異なるTR20 460とTR20 440の2モデルラインナップされているが、「それぞれに違った特性を持った味付けがされています」と小倉氏。

「基本となるテクノロジーは共通で、強度を保ちながら軽量化に有効なカーボンをボディ表面積の60%も使い、多くの余剰重量を生み出すことで最適な重量配分を実現しつつ、3つのウェートに振り分け、脱着、交換機能を持たせることで幅広い弾道調整を可能にしています。またカーボンはクラウンとソール部分に用いられていますが、フレームとフェース部分であるチタンとの剛性差が撓みを生み出し、高い反発力を生み出しています」(小倉氏、以下同)

さらに前作TW747シリーズからおなじみの、ネック部分に搭載された弾道調整機能「ノンローテーティングシステム」も引き続き搭載。

「シャフトを回転させることなく、ライ角、ロフト角、フェースアングルを無段階で調整できる優れものです」

では実際の弾道はどうなのだろうか。まずは460ccの大型ヘッドモデルであるTR20 460の方から試打してもらった。

画像: 本間ゴルフ「TR20 460」

本間ゴルフ「TR20 460」

「ヘッドシェイプですが、トウと後方にやや角を持つ柔らかい三角形をしていますが、いびつなところがなくきれいな形状ですね。フェース面がシルバー、ボディがブラックの塗装でコントラストがはっきりしておりとても構えやすいです」

「球質は、やや低スピンの重たい弾道が打ちやすいですね。弾道をプレーヤーが作っていくというよりは、狙ったところに直進性の高い弾道に打っていくといった攻め方にマッチします。つかまりはニュートラルより少しだけつかまる方向といった感じでアスリート向けではありますが、まったく難しいといった感じはありません。弾道もロフトなりに上がるので高弾道低スピンが打ちやすいクラブに仕上がっていると思います。ウェートの位置を変えてみると主にヘッドのターンしやすさと弾道の高さを調整できます。スウィングを変えずに弾道の高さや打ち出し方向を変えるのに有効です。ネックの調整機能と合わせれば、かなりの調整幅を持っています」

小倉氏が「良い意味で意外だった」というのは、打感だ。

「カーボンをこれだけヘッドに多用すると打感や打音が悪くなりやすいのですが、これは軽やかな弾き感のある打感にやや金属音を伴う良い音がします。打っていて非常に気持ち良かったです」

一方TR20 440はその名の通りヘッド体積が440ccと、今では少なくなった小ぶりなサイズ。こちらはどうだろう。

画像: 本間ゴルフ「TR20 440」

本間ゴルフ「TR20 440」

「構えたときのヘッドシェイプは一回り小さいぐらいでほぼ同じような形状をしています。比較すると小さいと感じますが、440だけ構えるととくに小さいといった印象はないですね。球質は、460と同じ低スピン系の直進性の高い弾道です。460との違いはヘッドの操作性が良いのでいざという時の操作がしやすいのとつかまりがほぼニュートラルになっているところでしょうか。打感、打音も460同様気持ち良いですよ」

海外の意見を取り入れて設計された本間のニューモデルTR20シリーズ。2モデルとも試打した小倉氏の統括は以下の通りだ。

「2モデルあると操作性の良いモデルと直進性の良いモデルに極端化することが多いですが、TR20はどちらも直進性を高めた弾道を基本としつつ460はミスに強く、440は操作性を加味した仕上りになっていました。好みに合わせて選べ、なおかつ幅広い調整機能によってより安定した結果を得られやすいクラブに仕上がっていると思います」

協力/ユニオンゴルフクラブ

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