ゴルフ場で自分のプレーやら前の組やらコース管理に対してすぐ怒る、というゴルファーが身の回りにいないだろうか? 「怒っていいことはなにもありません」というのは関東在住匿名5下シングル氏。同伴者を“褒める”ことが自分のスコアを守ることにもつながるというのだが……。

組の雰囲気を良くすることで、プレーの質も高まる

少し前の話ですが、バレーボール元女子日本代表の益子直美さんが、「絶対に監督が怒ってはいけないバレーボール大会」を企画されたというニュースを読みました。

スポーツ界に横行するパワハラ被害から子どもをたちを守り、少年少女たちがのびのびとチャレンジできる環境をつくるための試みといいますが、大変素晴らしいと思います。と、同時に「怒らない」はゴルフにおいても非常に重要だな、とも思いました。

みなさんの周りには、コースで怒ってばかりいる人、いませんか? きっと、だれでもひとりふたりは顔が思い浮かびますよね(笑)。

自分のミスにイライラ。前の組が遅いとイライラ。同伴者が遅いとまたイライラ。コースの管理にイライラ……挙句の果てには、「何回も同じミスしてちゃダメだよ」なんて、他人のプレーにまで口を出してしまう始末。

画像: 他人のプレーには「ナイス!」の言葉を送り、組の雰囲気を良くすることがプレーの質を高める

他人のプレーには「ナイス!」の言葉を送り、組の雰囲気を良くすることがプレーの質を高める

スマイルシンデレラ・渋野日向子選手の例を出すまでもなく、イライラしながらいいプレーをすることができないことは、ゴルファーなら誰でもわかりますよね。

自分のミスにイライラしてしまうのは、仕方のないことです。タイガーだって、渋野さんだって、自分のミスには怒り、失望し、感情を出します。でも、周りの環境にまで怒りの矛先を向けるのはどう考えてもお門違いです。自分以外のものは、基本的にコントロールできませんからね。

じゃあ対策も存在しないのでは? そんなことありません。私が実践しているのは、(もちろんイヤミに聞こえないよう注意しつつ)周りを褒める、という作戦です。

たとえば最近は減っていますが接待ゴルフでは、取引先の人のティショットがとりあえず前に飛べば「ナイッショー!」って言うじゃないですか(笑)。あれを、アプローチでも、パターでも、とりあえず言うんです。

ナイスオン! ナイスアプローチ! ナイスイン! ナイスタッチ! なんでもいいです。とりあえず褒める。褒められたら相手も嫌な気分にはなりませんし、こちらに笑顔を向けてくれるはず。しかめっ面を向けられた場合に比べて、精神衛生上どちらが好ましいかは言うまでもありません。組の雰囲気が悪いよりもいいほうが、プレーの質も高まります。最終的には、その人がいてくれるだけでいい、みたいな空気になれば完璧です(笑)。

周囲のプレーヤーをいい気分にさせること。それは、自分に返ってくるんです……というと、なんだか自己啓発本みたいですが(笑)、ゴルフの場合、間違いなくスコアアップに役立つ、実践的な方法だと思いますし、きっとゴルフ仲間も増えますよ!

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