7番=34度。打ちたい距離を打つための道具感アリ
「現在は展開していませんが、一般の市場の声を聞かせていただいた状況次第では、展開を検討する場合もあります」
というのが、昨年、ウッドランドが全米オープンを制した際に、ウイルソンを販売するキャスコ株式会社に問い合わせをした際の返答だ。それから一年。日本未発売のそのアイアンは、マボロシのアイアンとなるか……と思いきや、ついに「ウイルソンスタッフ STAFF MODEL ブレードアイアン」として日本でも発売される運びとなった。うーん、朗報。
さて、改めてウイルソンスタッフ「STAFF MODELブレードアイアン」を眺めてみると、見た目的には古き良きブレードアイアンそのもの。日本では(最近では世界的に)飛び系アイアンの人気が高いが、PGAツアーでは多くの選手がブレードアイアンを使用している。このアイアンにも、おそらく“飛ばす”という意図はもちろんなく、“狙った距離を正確に打つ”ことに特化している印象だ。
7番アイアンのロフトは34度で、最近の7番で25度、26度という超ストロングロフトアイアンと比べると2番手分ほど寝ているが、これはむしろオーソドックスというべきだろう。
シャフトは重量130グラムのダイナミックゴールド一択。腕にそれなりの自信がある人でないと、その機能を十分に引き出すのは難しそうだが、ボールを自在に操る楽しさもまた、十分に味わえそうだ。価格はオープンとのことだが、公式オンラインショップを見ると、3番からの8本セットで税込12万3200円で売られていた。3番からというのがまた渋い。
決してやさしい、とか、飛ぶ、といったアイアンではないかもしれないが、アイアンって本来こういうものだよね、という佇まい。数量限定とのことなので、気になるゴルファーは早めにチェックしておこう。