在宅ワークでもゴルフ練習場でもその成果を左右するものは継続した集中力。プロも指導するメンタルトレーナー池努が、自宅やゴルフ場でしっかり集中するためのアイディアをご紹介してくれた。一体どうしたら集中力を持続できるのか?

集中力を奪うものの正体は?

さて、まずはあなたに質問ですが「自宅、ゴルフ練習場であなたの集中をさまたげている3つのものは何でしょうか?」少し考えてみてください。あなたの集中力を奪っているものは何でしょうか?おそらく現代人であれば共通の答えとして”スマホ”があげられるのではないでしょうか。

私たちは仕事、食事、掃除、ゴルフなど何かの作業の合間に、いつの間にかスマホをチェックしてしまっていますよね。LINEの返信、SNSのチェック、もう無意識にスマホの情報に触れてしまいます。あなたは1時間ゴルフの練習や仕事をするとしたら、その間に何回スマホを扱ってしまっているでしょうか? この「スマホが身近にある環境」があなたのゴルフや仕事の集中力、そして生産性をかなり奪っている可能性があります。

画像: 「みんなのゴルフダイジェスト」はぜひご覧いただきたいが、仕事中や練習中はスマホを視界に入れないほうが効率が高まる

「みんなのゴルフダイジェスト」はぜひご覧いただきたいが、仕事中や練習中はスマホを視界に入れないほうが効率が高まる

2017年にテキサス大学で行われた実験で研究チームは約500人の学生を次のように2つのチームに分け作業の指示をしました。

Aチームは目の前に電源を切ったスマホを置いた状態で単純作業をする。
Bチームはとスマホを視界から遠ざけた状態で単純作業をする

そして、どちらのチームのほうが集中力が持続するかを確かめました。結果はAチームの集中力はBチームの半分しかありませんでした。たとえ、電源が切れているスマホでも目の前にそれを置いて作業することで集中力は大きく低下することがわかったのです。

研究チームは「スマホなどのデジタルデバイスが近くにあるだけで目の前の作業に使える認知のリソースは減少してしまう」といっています。スマホは現代人にとって必要不可欠なものである一方で私たちの集中力も奪っているものでもあるようなのです。

では、ここからゴルフの練習中や仕事中にどのようにスマホに触れにくい環境づくりをしていけばいいのかを考えてみましょう。私からのリクエストはとてもシンプルです。作業やゴルフの練習をするときはひと手間かけないとスマホを触れないような場所にスマホを置いてほしいのです。机で仕事をする場合は立たないと手にできない距離かつ視界に入らない場所に置く。

集中力が消費されるのは作業を開始するとき

ゴルフの練習の場合は、わざわざバッグの一番底などすぐに手に取れない所へスマホを入れておく。ちなみに私もこの記事を執筆している際中や仕事中は必ず上記のことを守っています。しかし、かつては机の上にスマホを置いていたので5分、10分置きにメールなどをチェックしてしまい生産性が下がっていました。

なぜ、5分置き、10分置きにスマホをさわると集中力が下がってしまうのか? 人は何かの作業を“スタートするとき”により集中力を消費します。【作業をスタートする→集中力を使う→集中が継続状態なのにスマホをさわる→作業を再開して集中力を消費する】これを繰り返していては作業スタート時ばかりに集中力を使ってしまっている状態ですし、作業がはかどってきたタイミングでスマホをさわってしまうことを繰り返しては当然、生産性はあがりませんよね。

クルマの燃費も信号が多く発進、停止が多い街中での運転のほうが、田舎道を走るより燃費が悪くなるのと同じですね。ですので、できればゴルフの練習中や仕事中は「休憩時のみスマホでSNSやメールをする」という自分なりのルールを作ることが生産性アップにおすすめです。

スマホが集中力を奪っている、スマホを遠ざけて作業をする。もしかするとすでに「そんなことわかっているよ」と思っている方も多いかもしれませんが「実践できている」という方は私のまわりには少ないです。ゴルフの練習や仕事の生産性を高めたい方は「ひと手間かけないとスマホを触れないような場所にスマホを置く」を実践してみてはいかがでしょうか。

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