史上最年少キャリア・グランドスラム達成者
オーストラリア出身でプロ転向はアニカ・ソレンスタムに遅れること1年の1994年。2001年の「全米女子プロ選手権」を26歳で制し史上最年少でキャリアグランドスラムを達成しました。日本では2000年と2001年に「ニチレイワールドカップレディス」でいずれの年も2位に大差をつけ2連覇を達成。その強さに「女性版タイガー・ウッズ」と話題になりましたので覚えている人も多いのではないでしょうか。
日本との縁も深く、宮里藍が”ウェブ先生”と慕う存在であり、シャフトは現在でも日本シャフトを使用しています。

練習ラウンドを共にするカリー・ウェブ(左)と宮里藍(右)(写真は2017年の全米女子オープン 写真/南しずか)
実は私自身、2003年頃に当時所属していたコースにイベントで訪れたカリー・ウェブのキャデイをしたことがあり、アプローチや左足下がりのライの打ち方を教えてもらったのをよく覚えています。歯切れのいいスウィングで勝利を重ねたスウィングを見てみましょう。
画像A左のアドレスを見ると左手のグリップはストロングですが右手はスクェアからややかぶせるように握る特徴あるグリップです。ロリー・マキロイも同じようなグリップをしていますね。
画像A右のテークバックの画像では手元は体から遠くへワイドに上げ、頭を右ひざの上に乗せるように動かしています。下半身を見ると右の股関節の上に上体が乗り、しっかりと加重されていることが見て取れます。

画像A 左手はストロング右手はややかぶせ気味に握るグリップのアドレス(左)から右の股関節の上に上体を乗せるようにテークバックをとる(右)
画像B左トップの画像ではテークバックで右の股関節の上に乗せた上体はそのままで、背中がターゲットを向くようにしっかり捻転。テークバックでは少しフェースを開きながら上げていきますが切り返しでのフェースの向きは空を向いているので閉じ始めています。ダウンスウィングに入ると右の股関節にできたシワが骨盤の前傾がキープされていることを示しています(画像右)。

画像B トップからフェースを閉じながら切り返し、前傾角をキープしながらダウンスウィングに入る(右)
画像C左のインパクト前では、左手の甲は空を向いていますがアドレスからかぶせて握っているのでフェースは開いて下りてきてはいません。わずかに手のひら側に折れる掌屈していることも確認できますから、スクェアがキープできていると思います。
インパクト後には右手とクラブが一直線になるようにしっかりとリリースされています。スライスに悩む人はフォローで右手とクラブが一直線になるように意識するとしっかりとボールがつかまえられるようになりますので、試してみてもらいたいですね。

画像C ダウンで左手の甲は空を向くがアドレスからかぶせて握っいるのでフェースは開いていない(左)、右腕とシャフトが一直線になることでしっかりとボールをつかまえられている(右)
オーストラリアでジュニアゴルファーを対象にトーナメントを開催し、有力選手は自身の出場するメジャー大会に同行させる活動が実り、昨年の「KPMG全米女子プロ選手権」では、ハンナ・グリーンというメジュアーチャンピオンが誕生しました。女子豪州勢としては、ウェブ本人自身以来のメジャー制覇。まさに“ウェブ先生”ここにあり、ですね。
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