クラブにも“つかまりすぎない”工夫をする
2019年は賞金ランク19位と、飛躍の年になった高橋彩華。しかし本人は「シーズンを通して安定した力を出すことができなかった」と話す。

「私はドローが持ち球です。調子が悪くなるとドローがきつくなってチーピンが出てしまう。チーピンが出始めるとスコアにならないので、どうにかそれをなくすように練習しています」
クラブ選びにもその工夫は表れている。
「基本的にはつかまりのいいクラブが好きなんです。左のミスは、出ることがある程度自分でもわかっているのですが、右のミスが出ると、スウィングがわからなくなってしまいます。そういう意味でつかまりのいいクラブを使っています。ただ、つかまりすぎは怖いので、シャフトの挿し方だったり、シャフトだったりで、“つかまりすぎない”ようにしています。そうすることで、左のミスに対しても怖がらずに振っていくことができるんです。自分のスウィングをしたときにほどよくつかまってくれることが理想ですね」

ヘッドはつかまりやすく強い球が出る。ドライバー「ブリヂストン ツアーB XD-3」(9.5度)
クラブを調整することで、好不調の波が少なくなったと話す高橋。いよいよ開幕を迎える女子ツアー。今シーズンの主役候補であることは間違いない。
【高橋彩華の14本】
1W:ブリヂストン ツアーB XD-3(9.5度、スピーダー569 エボリューションⅥ、硬さ:S)
3W・5W:キャロウェイ マーベリック(15度・18度、スピーダー569 エボリューションⅥ、硬さ:S)
UT:ブリヂストン ツアーB JGR(22度、アッタス EZ、硬さ:S)
5I:ブリヂストンツアーB X-CBP(ゼロス8、硬さ:R)
6I~PW:ブリヂストンツアーB X-CB(ゼロス8、硬さ:R)
AW・SW:ブリヂストン ツアーB XW-F(50・54・58度、ゼロス8、硬さ:R)
PUTTER:オデッセイ オーワークス・ツアー R-BALL
週刊ゴルフダイジェスト6/23号「pro's spec」より。撮影/大澤進二

週刊ゴルフダイジェスト 2020年 06/23号