腕やグリップに力が入った“怒り肩”では飛ばせない
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。アマチュアでもドライバーが飛ぶ人っていますよね。そういう人ってけっこう体を鍛えている人だったり、学生時代にガッツリとスポーツに取り組んでた人とかが多いです。
でもね、なかには飛びそうには見えないのに、めちゃ飛ぶ人ってのもいるんですよ。そういう人は体の使い方が上手かったり、何か飛ばすための秘訣を持っていたりするんです。やっぱ人並みの体力しかない僕のようなオッサンはもともとそんなに飛ばなかった人が飛ぶようになった秘訣っていうのを聞きたいんですよね。もしかしたら僕も飛ぶようになるんじゃないかって期待が持てるじゃないですか。
週刊ゴルフダイジェスト6/16号に載っていた「飛ばす女はお嫌いですか?」という小澤美奈瀬プロの飛ばしの記事がけっこう気になったので、ちょっとやってみることにしました。小澤プロは1年で50ヤードも飛距離を伸ばしたそうなので、これはなんだか役に立ちそうな気がします。
小澤プロの今回のテーマは「“なで肩“はヘッドが走る⁉︎」でした。内容としては、力を抜けばヘッドが走って飛ばせるってことなのですが、どうしても僕たち飛ばないアマチュアは飛ばそうと思うとグリップに力が入るんですよね。そうならないために小澤プロは「なで肩」を気にしなさいと言ってるんです。
グリップや腕に力が入ると、肩も連動してこわばり、上がってしまうんです。いいわゆる“怒り肩“になっちゃうんですよ。そうなってしまうと肩甲骨などの肩周りの動きが悪くなってしまいヘッドをスムーズに走らせることができなくなるんです。なので、アドレスで両方を下げた“なで肩“の状態ににしてそのままテークバックすると捻転が深くて、パワーが溜まったトップが作れるということなんです。
ここまでは力を抜くための方法として、たまに聞いたりする話なんですが、実はダウンからインパクトにかけても“なで肩“をキープすることで、肩が首元で詰まらずヘッドを加速させることができるうえに、インパクトで上体が起き上がるのも防げるためにボールを強く押し込めるらしいんです。スウィング中の“なで肩“を意識するだけでそんなに良いことだらけなんだったら、そりゃやるしかないですよね。
アドレスでなで肩にしてもダウンスウィングからインパクトで力が入って肩が上がってしまうのが、アマチュアあるあるじゃないですか。
それを防ぐためのイメージが「肩にすべり台を作る」ってことらしいです。肩が上がっていると、すべり台ってできないですよね。なので、切り返しからインパクト、そしてフォローまで、肩の上のものがスーッとすべれるような、なだらかな傾斜を作り続けるイメージでスウィングをするわけです。
さっそくそのイメージでボールを打ってみたのですが、どうしても右肩が下がってダフってしまうような気がするんですよね。でも、それは手で打ちに行くからで、体をしっかりと回しながら振ればダフらない。常にすべり台を作るようになで肩にしたままで振り抜くと、確かにハーフウェイダウンあたりからトップにかけては肩の回転がスムーズでヘッドが走るイメージが出ます。手が低いところを通る感じもしますね。いかに今までが腕力でボールに当てに行っていたかってのを感じます。
しかし今までがかなり手打ちだった僕はなかなかうまくミートできない。素振りではなで肩のまま気持ちよく振り切れるんだけど、いざボールを打とうとするとどうしても右肩が少し上がってしまいます。これは素振りでイメージを作っていったほうが良さそうだと感じました。
グリップや腕に力が入ってしまう人は、このなで肩でスウィングするイメージはけっこう良いかもしれません。やはり最初は数振りでなで肩スイングのイメージをしっかり体に覚え込ませて、それからボールを打ったほうがいいと思います。バットなどの重いもので素振りするとイメージしやすいかも。僕もなるべく気持ちよく振り切りたいと思っているので、ドライバーショットのプレショットルーティンなどになで肩素振りを取り入れてみようかと思っています。