「ひとつ前のティ」からプレーしてみよう
みなさんはご自分のパーオン率がどれくらいか、ご存知でしょうか。私はスコア管理アプリでデータを記録していますが、最新の数字で56%くらい。ハンディキャップが5より下のシングルプレーヤーでも、パーオンの確率は半々より少しいい程度なんですね。
ただ、当然のことながらパーオンの数日はコースによって変わります。とくに、距離が短いコースだとハーフで全部パーオンなんてことも起こります。私のホームコースはバックティから6000ヤード台中盤と距離が比較的短いので、それもパーオン率を高める要因となっています。そして当然、パーオン率が高いほうがスコアは良くなります。
では、どうすればパーオン率を高められるのか。オススメなのが、「ひとつ前のティ」でプレーしてみることです。普段レギュラーティでプレーしている人なら、フロントティとかシニアティからプレーしてみる。本当はレディースティだっていいんですが、男性ゴルファーの場合さすがに抵抗がありますからね。これは「ティ・イット・フォワード」といって、アメリカでも推奨されているプレースタイルです。距離が短いほうがプレーも速くなるし、スコアも良くなるし、楽しいでしょ? という発想ですね。
これのいいところは、比較的ラクにスコアの壁を超えられる点です。距離が短いことでパーオン率が上がり、パーオン2パットでパーをとるというリズムを体験しやすくなり、結果、スコアも出る。そうして、いわば補助輪付きで壁を超えちゃう。100の壁、90の壁を超えられないという人はもちろん、70台をどうしても出したい! という人にもオススメです。
ただ、なかには前のティからプレーしてもスコアが変わらないという人がいます。そういう人は、ショートゲームに問題を抱えている可能性が高い。ショートパットの精度が低いとか、あるいは、ティショットの狙い所や番手選択が悪いのかもしれません。そういった問題が可視化されるというメリットもあります。
もちろん、前のティからプレーすることで、飛ばし屋の人ならティショットがグリーンに届いちゃったりして、かえってプレーが遅くなるといった懸念もなきにしもあらず。なのですが、たとえばそういう場合はアイアンでティショットしてみたりすると、また新たなゴルフの世界が垣間見られると思います。もちろん、パー3を除いた14ホールすべてでドライバーをマン振りするのがおれのゴルフ! 小ぢんまりとまとまるなんてゴルフする価値なし! という価値観の方もいらっしゃるので、そこは人それぞれとなりますが。
スコアメークを考えるうえではメリットしかない「前のティからのプレー」。プロや上級者みたいにガンガンパーオンするゴルフを、ぜひ一度体験してみてもらいたいですね。