上手い人のゴルフはティアップひとつからも学べることがある
みなさんは、いつもどんな方とプレーしていますか? もちろん、楽しい仲間と楽しくラウンドすることがなにより一番ですが、上達を目指すうえでは、上手い人とプレーしてみることをお勧めしたいと思います。
私もハンディキャップこそシングルですが、上には上が果てしなくいるのがゴルフの世界。私より上手い人はいくらでもいるので、そういう方とご一緒する機会をなるべく多く持てるように努力しています。
そして、その人がどんな風にコースを攻めるのかを見て学ぶわけです。上手いといっても、ティショットを300ヤード飛ばして、セカンドショットでベタピンにつけるPGAツアーのトップ選手みたいなプレーは参考になりませんが(笑)、多くの上級者は、意外とショットだけ見ればそこまで凄みは感じないもの。それでもパープレー近辺でまとめてくる人のゴルフには、やはりなにかしら秘密があるものです。
たとえば、ティアップひとつとっても上手い人はよく考えています。私が回ったあるフェードヒッターの方は、たとえばパー3でピンが左に切ってあるホールで、思いっきりティーイングエリアの右側にティアップして、ピンに向かって打ち出していました。それがキレイにフェードして、ピンハイにオン。
結果はさておき、思い切り右にティアップし、ピンを狙ってフェードを打つことで、グリーンを広く使えるわけです。フェードがかからなければベタピン。かかればピンハイ。かかり過ぎてもグリーン右手前にオン、といった狙いが明確に読み取れる一打でした。
上手い人とそうでない人を分かつのは、飛距離やらショットの精度やらだけではないのです。ワンショットワンショットをどれだけ戦略的に組み立てられるかが、いいスコアが出せるか否かを決めるという側面が、たしかにゴルフにはあります。
そして、私はそのような頭に汗をかくゴルフが大好物(笑)。「こんな攻め方、こんな考え方があるのか!」という気づきが得られる、上手い人とのプレーをお勧めする、それが大きな理由です。