6月初旬NCAAゴルフ選手権で母校オーバーン大学を優勝に導いたアマチュアNo.1は大学卒業まで1年を残すタイミングでプロ転向の意志を固めた。
全米オープンには昨年の世界アマランク1位の資格で出場権を得ているが、アマチュアのステータスを維持しないとその権利は剥奪されるため、コイブンは全米オープンまでアマチュアとして戦い、その直後プロに転向することになる。

ジャクソン・コイブン
実は1年前にもPGAツアーユニバーシティ・アクセラレイテッドプログラムでプロの規定をクリアしておりプロ転向が可能だった。
しかし「ゴルフの腕前は問題なかったと思いますが、まだ大学を離れる準備ができていませんでした。精神的にこれから待ち受けるであろう困難に立ち向かう準備ができていなかった。もう1年かけてじっくり考えたかったのです」と大学に残り、3年生のシーズンは9戦6勝、平均スコア67.8という驚異的な活躍でチームを引っ張った。
「最高のシーズンを送ることができました。1年待って良かったです。熟成する時間を自分に与えられました」
この1年彼は勝つより負けることが多いスポーツにどう対処すべきかを突き詰めて考えてきた。
「ゴルフという競技を受け入れることが重要です。もちろんどの試合でも優勝を目指していますが、無理をせず毎週勝てるわけではないということを受け入れる。理解度を高めてただひたすらプレーし続けるだけだと考えています」
コイブンがまだ幼い頃、週末に妻メーガンさんに時間を与えようと夫、つまりコイブンの父ジョージさんが息子にゴルフを教え始めた。しかしコイブンが4歳の頃にはジュニアの大会で優勝するようになり母にまとわりつくことはなくなった。ひとりっ子の彼はただひたすらゴルフに没入していった。
母はコイブンの最大の理解者。「息子のプレーをよく理解しています」とボールがまだ着弾する前に行方を把握し落下地点で待つ。
「息子が必要とするもの、望んでいるもの、良い状態も悪い状態もすべて把握しています」とメーガンさんはESPNのインタビューで語っている。
そして息子はいう。「自分のプレーは十分だと思っています。誰にでも勝てると思っています」。
これからプロの洗礼、ツアーの壁がコイブンの前に立ちはだかるだろう。ただ今週は失うものがないアマチュアの特権を活かし伸び伸びと突き進むことだろう。
ちなみにプロデビュー戦は7月2日開幕のジョンディアクラシックになる予定だ。
写真/Getty Images
