京都市西京区のゴルフ工房「ウィザード」を発端に、「この組み合わせが飛ぶ!」という文言が口コミで広がり、その飛び性能が話題となっているドライバー「カールビンソン赤デラカスタム」。このドライバーの実力を、雑巾王子の愛称で知られるプロゴルファー・武市悦宏が試打し、その性能を確かめた。
エメリットバハマのヘッド×デラマックスのシャフトが飛ぶらしい
みなさんは「カールビンソン赤デラカスタム」というドライバーをご存じだろうか。
京都市西京区のゴルフ工房「ウィザード」が「この組み合わせが飛ぶ!」と情報発信したこのクラブ。それが口コミで広がり、今その飛び性能が話題となっているらしい。
ヘッドは地クラブメーカー、エミリッドバハマが手掛ける「カールビンソンCV8」のロフト10度モデル。これに、オリムピック「デラマックス020Dプレミアムシリーズ」シャフトの50グラム台・Xフレックスを組み合わせている。
デラマックス020Dプレミアムシリーズ、通称“赤デラ”を監修者でもある飛ばしレッスンで有名な武市悦宏プロは「(このヘッド・シャフトを組み合わせたら)そりゃ、飛ぶでしょう」と言う。
「まず、カールビンソンCV8は重心距離が少し短くなっていてつかまりが良く、さらに重心位置が前方にあるので低スピンで飛ばせるモデル。デラマックス020Dプレミアムシリーズは、とくに先端部のしなり戻りがすさまじい、これまた飛ばせるシャフトですからね」(武市)
工房が推奨するシャフトスペックは50グラム台のXフレックスと、一般的にはハードヒッターが使用し、アマチュアが手を出すことが少ない硬さのモデルとなっているが、武市によれば「Xでも全然ビビることはないですよ」という。
「赤デラの先端部のしなり戻りは、デラマックス史上最大。少々シャフトが硬くてもダウンスウィングでわずかでもしなればとんでもない勢いで戻ってくるので、ビビる必要はないんです。むしろ、アマチュアの方のミスの8割は振り遅れに原因がありますから、その振り遅れても間に合ってくれてミスを防げるこういったシャフトはすごく有効なんです」(武市)
Xと硬めであることで、しなり戻りのエネルギーはさらに強くなる。そのエネルギーを利用することで圧倒的な飛距離が得られる。そうはいっても通常のシャフトはXでは硬すぎてしならせるのが難しいが、“赤デラ”はそもそも非常によくしなるシャフト。だからこそのXシャフトなのだ。
実際に武市が「カールビンソン赤デラカスタム」をヘッドスピード43~44m/sのイメージで打ってみると、そのトータル飛距離は264.7ヤード。
「今、打ち出し角が欲しく手でボールを上げにいったんですけど、それでもスピン量が2234rpmまで収まっています。コレ、かなり理想的な数値ですよね。ヘッドスピード43.6m/sでトータル264.7ヤード。この数値もやはりヘッドとシャフトの組み合わせが良いんでしょうね」(武市)
【武市プロ試打結果(軽め)】
キャリー:245.3ヤード トータル:264.7ヤード 打ち出し角:13.3度 HS:43.6m/s ボール初速:63.2m/s スピン量:2234rpm
次に、武市プロが本気で振りに行くと、なんと300ヤードの大台を超えて、トータル301.0ヤードを叩き出す。
「ヘッドスピードは47.6m/sでバックスピン量が2055rpm、そして打ち出し角15.1度。これだけの要素がそろえば、トータル飛距離も300ヤードを超えてきますよね」(武市)
【武市プロ試打結果(HS47.6m/s)】
キャリー:282.9ヤード トータル:301.0ヤード 打ち出し角:15.1度 HS:47.6m/s ボール初速:69.8m/s スピン量:2055rpm
試打を通じて武市はカールビンソン赤デラカスタムの振り抜きやすさを実感したという。
「軽くて良くしなる赤デラと、カールビンソンCV8の組み合わせ、やはり最高。力みなく振り抜けるから、ヘッドスピード43~44m/sくらいのゴルファーであれば楽に振り抜けると思いますよ」(武市)
京都発の“飛ぶ”という口コミ、これはホンモノだ!