「非常に簡単にドローが打てます」とプロも評価
SIMシリーズで培ったテクノロジーと、グローレシリーズが持つやさしさを組み合わせて生まれたニュードライバー「SIMグローレ」。
同クラブをさっそく千葉県・太平洋クラブ八千代コースに持ち込み、プロゴルファー・中村修が試打。同施設内に設置された弾道計測器「トラックマン」を用いてデータも計測した。使用したのはロフト角9.5度のモデル、フジクラと共同開発したオリジナルシャフトの「Airスピーダー TM」Sフレックスを装着して試打を行った。
まず構えた時点で「やさしさを感じます」と中村は評する。
「クラウン部のカーボンの比率が高まったことによって非常に投影面積が大きく見え、構えたときに非常に安心感を感じますね。ソール部も同様に多くカーボンを採用していますから、余剰重量はかなりのものだと思います」(中村、以下同)
グローレの特徴といえば、ドローボールの打ちやすさ。より多くの余剰重量が得られれば、それだけドローバイアスの強いヘッドが設計しやすくなる。
また、ラムキン製のオリジナルグリップにはバックラインが太めに入っているのだが、これについても好感触。「グリップのズレが少なくなりいつも同じように握れる、という効果も実感できました」という。
早速、ヘッドスピード42m/s前後を想定して5球打ってもらい、計測したデータの平均値を算出。結果は下記の通りとなった。
キャリー:227.5ヤード
総飛距離:247.7ヤード
ボール初速:61.7m/s
打ち出し角:16.6度
スピン量:2615rpm
「実際に打ってみると、非常に簡単にドローボールが打てました。打感は、硬さは感じられませんがしっかり弾く感じ。数値を見てもわかりますが、打ち出し角も高くて低スピン。ランも期待できる弾道です」
実際にトラックマンの弾道イメージを見てみると、5球とも理想的なドロー弾道となっている。また、ヘッドとシャフトとのマッチングもバツグンと中村は評価した。
「今回はヘッドスピ―ド42m/s前後を想定して打ちましたが、このくらいであればシャフトとのマッチングも良いと感じました。オリジナルシャフトは、しっかりとした感触なんですが、先端付近が軟らかくなっていてしっかりしなり戻ってくれます」
強いていえば、ドロー一辺倒のクラブなので、球筋の打ち分けをしたいゴルファーや、左へのミスが怖いゴルファーには向かない可能性がある。スライスのミスが出るゴルファーには、強い武器となるだろう。
簡単にドローが打てるとプロが評したSIMグローレ。2020年秋のニューモデルラッシュに向けて、魅力的な選択肢がまた一つ提示された。
取材協力/太平洋クラブ八千代コース