パターは変えてもグリップは変えないタイガーがグリップを変えた
タイガー・ウッズの相棒といえば、スコッティ・キャメロン ニューポート2 GSS。メジャー15勝のうち14勝をともにし、最愛の息子にも「触ってはいけない」と命じているというパターだ。
そのパターに“異変”が生じている。全米オープンの練習日を見ると、グリップが変わっているというのだ。

全米オープンの練習日、タイガーがパターのグリップを変えたことが確認された(写真/Getty Images)
グリップを変えるくらいよくあることでは? と思われるかもしれないが、プロにとっては、とりわけタイガーにとっては違う。
タイガーが長く愛用するのはピンのピストルグリップと呼ばれる昔ながらの形状のグリップ。パターはスコッティ・キャメロン、グリップはピンのピストルグリップ(PP58)というのが、タイガーにとっての定番中の定番だった。

今までパターのヘッドを変えることはあれど、グリップは一貫してピンのピストルグリップ「PP58」を使い続けていたタイガー(写真は2019年のZOZOチャンピオンシップ 撮影/姉崎正)
そして、さらに重要なことは、ここ数年タイガーは「(エースパターを)少しベンチで休ませる」などとして、別のヘッドを試すこともあった。最終的にはニューポート2に戻ってくるのだが、その際もグリップは変わらずPP58を差していた。
それが、全米オープンの会場で突如別のグリップに変わっていたから、一部ギア愛好家の間では「タイガーがグリップを変えた!?」と静かな衝撃が走っているわけだ。
ではなにに変えたのか? どうやらラムキンのフルコードグリップのよう。当然握り心地は大きく異なるため、細かいタッチにも影響しそうだ。
突然のグリップ変更について、タイガーはコメントしていないが、これが吉と出るか凶と出るか……答えは全米オープンのスタート後に明らかになるはずだ。