今年9月に開催された海外メジャー「全米オープン」。すでにブライソン・デシャンボーの勝利によって幕を閉じた本大会だが、その裏側でイアン・ポールターが2年前に起こした“とある事件”にも一区切りがついていた。

イアン・ポールター、2年前にシネコックヒルズのロッカーを破壊していた

今年9月に開催された海外メジャー「全米オープン」がブライソン・デシャンボーの優勝で幕を閉じたことはPGAツアーファンなら知っての通り。その裏で、2018年の全米オープンにてイアン・ポールターが起こした“とある事件”が2年越しに終息を迎えていたことはご存じだろうか。

画像: PGAツアー、欧州ツアーで活躍するイアン・ポールター(写真は2019年のZOZOチャンピオンシップ)

PGAツアー、欧州ツアーで活躍するイアン・ポールター(写真は2019年のZOZOチャンピオンシップ)

ポールターは、2年前の事件についてSNS上で告白。2018年の全米オープンはシネコックヒルズGCが開催コースだったのだが、これに参戦していたポールターは、なんとイベント期間中に同クラブのロッカーを破損してしまったそう。

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「2年前のシネコックヒルズ……私はつまずいてロッカーに倒れ、それによってバラバラになったに違いありません……」(ポールター)

ポールターは文章とともに2枚の写真を投稿しているのだが、そのうち1枚は破損当時のロッカーの様子を撮影したと思しき写真。木製らしきドアは完全にロッカーから外れ、いくつかのパーツに分離してしまうほどの壊れっぷり。

ちなみにポールターが事件を起こした2018年の全米オープンを制したのはブルックス・ケプカだが、その最終スコアがトータル1オーバーだったことからも伺える通り、かなり厳しめのセッティングとなっていた。

そんなコース設定に対して、選手たちから多くの批判が寄せられていたのだが、ポールターも怒りの声を挙げたうちの一人だ。そんな事情もあり、ロッカーの破損はもしかしてプレーで溜まったフラストレーションによるものでは……? と思ってしまわずにはいられない。

ちなみに謝罪と損害への賠償に2年もの時間が経っていることについて、ポールターはこう述べている。

「ロビー(編注:USGAの全米オープンマネジメントディレクター、ロバート・ザルツネック氏)は、去年の時点では私がまだ少し“あったまっている”と感じていたようで、損害の賠償を求める前に2年の月日を置いたのでしょう……。今日、私は事故による損害をロビーに返済しました」(ポールター)

シネコックヒルズGCといえば全米最古の超名門ゴルフクラブだから、ロッカーと言えどその賠償金はさぞお高いのでは……と思いきや、投稿されたもう一方の写真を見るとポールターともに写っているロバート氏の手には、受け取った賠償金らしき1ドル札。当然ロッカーの修繕費がたった1ドルで収まるはずはない。しかもよくよく見ると、なんとその1ドル札には「ごめん。でもロッカーには謝らないよ」という文章とポールターの直筆サイン入り。

つまりポールターの投稿は、ファンへの報告も兼ねたブラックジョークだった、というわけ。一連のジョークにUSGAサイドのロバート氏が協力していることからも、この投稿の裏ではすでにきっちりと全額賠償を終えていることだろう。ともかく、“ロッカー破壊事件”は2年の時を経て一件落着となったようだ。

ちなみに今年の全米オープン、ポールターはトータル12オーバーで予選落ちを喫している。ロッカーは無事だったのだろうか……?

※2020年10月13日9時50分 文章を一部修正いたしました

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